もうすぐ春?
U-Cは寒さが少し緩みました。M. Wataru さん(U-C)とTamakiさん(Washington DC)から季節のメッセージをいただきました(Part1)。後半は、Tomoyaさんのトーク第3話です(これまでのお話は、HS No.516, No.517へ)。Part2では、MugikoがTomoyaさんに画家としての道の作り方を、Part3では、WataruさんがTomoyaさんの画家として様々な活動についてお話を伺っています。元気がもらえるトークです。
Part1, 寒波去り春近し、パラオとミクロネシアと瀬戸内海
U-Cのスーパーにチューリップ
「今週はとても暖かいです(といっても5℃前後ですが)。今冬の寒さのピークは越したかな?と思っています。今までより15℃ほど上がると相対的に暖かく感じますね。スーパーの生花売り場にもチューリップが並ぶようになりました。」M. Wataru
Washington DCは10℃越えの暖かさ
「大寒波が過ぎて、DCでも、今週からは10℃以上の暖かい日が続いて春に近づいています。3月になると公園に桜の蕾の育ち具合を確認しに行かねばという気になってきますね。ということでまた午後6時の(国会議事堂周辺の)風景で現状をお伝えします。今の所、3月12日にナショナルガード警護終了とのことですが、フェンスの撤去についてはアナウンスが未だです。」Tamaki
Tomoyaさんのトークへのメッセージ
Tomoyaさんのトーク(HS No.516, No.517)へのメッセージも届いてます。
「先週のTomoyaさんのパラオのお話を聴きながら、環境が似ている隣の国ミクロネシアに滞在していた時に体験した様々な風景を思い出しました。次回ミクロネシアに行く際にはパラオにも立ち寄ってみたいです。」by Tamaki
「植村さんの鉛筆画、確かに左の絵は誰が描いたか知らずに見たら(No.516)、おそらく女性が描いたと思うほど繊細。右のスパイダーマンはあえて動ではなく静の部分を描かれていて、ひかれますね。麦子さんが好きな明日のジョーが頭をよぎりました。パラオの絵はどれくらいの大きさでしょうか?それほど大きくないのかもしれないけれど、果てしなく宇宙に続く空、目の前に押し寄せてくる海、素敵ですね。パラオに吹く風を感じます!海と空…、私は故郷の瀬戸内海も思い浮かべてしまいました。」by Hitomi

植村友哉「パラオの夢」
パラオの海への感動と愛情を絵に Tomoya
最近は、パラオで感じた優しい夜風や広く大きな海に対する感動は愛情に似たものだなぁと考えています。そのことから、作品のタイトルには「Mother…」とつけることが多くなりました。パラオのゲストハウスの絵はF100号(約160×130 cm)、海の絵はF15号(約65×53 cm)。拙い筆さばきで、それでも感情を絵にしようと頑張っていたのを思い出します。僕の実家からは瀬戸内海が見渡せるのですが、小さい頃の気持ちがパラオでの居心地よさに繋がっているのかな?Tomoya
専業画家としての歩き方
Talk with Tomoyaさん&Wataruさん
先週に引き続き、絵描きの道を志し、念願のプロになった植村友哉さん(以下、Tomoyaさん)とのトークをお届けします。今週は、個展を開催しながら、大阪都心にアトリエ・ギャラリーを開くまでのお話、さらに、画家として絵を描く際に心がけている事などについても、伺いました。(文責: Tomoya、M.Wataru、写真:Tomoya)
Part2, 専業画家としての道、なぜ絵を描くか、つながりをつなぐ
Part3, 大学のゼミ、各地で個展、春陽会、大阪でアトリエオープン!
パラオで個展、大学の国際文化交流ゼミでの経験を活かす
先週、2018年と2019年にパラオで個展を開いた話をしましたが(HS No.517)、これは初回2015年にパラオを訪れた際に、日本大使館を表敬訪問したことも契機になっています。大使館に行こうという発想になったのは、青山学院大学文化総合政策学部の国際文化研究ゼミで、ベトナムの日本大使館の方に話を伺った経験があったから。芸術文化産業、例えば絵画を展示や交流する場、というのは、画家だけでなく、多くの人が関わっていることをゼミで学びました。
春陽会に所属、自動車屋さんやカフェでも個展
日本でも、自動車屋さんやカフェの一画で個展を開催しており、それは、多くの人とのつながり、支援があって成り立ったことで、ありがたかったです。また、芸術団体 春陽会に所属したきっかけも、人とのつながりでした。飲食店でアルバイトをしていた際に水墨画を描かれるお客さんに神戸市須磨区の額縁店を紹介いただき、そこの店主に、芸術団体 春陽会をお薦めされたという流れでした。春陽会でも、たくさんの方にご指導頂いています。独学で進んできて、いわゆる芸大・美大で基礎理論・技術を学んでこなかったTomoyaさんには、とても貴重な場となっています。
大阪市北区豊崎(梅田・中津エリア)にアトリエをオープン!
2020年初頭、青学の先輩のご支援のおかげで、大阪の都心にアトリエ兼ギャラリーをオープンさせることが出来ました。住所は大阪市北区豊崎 7-7-12、大阪メトロ御堂筋線中津駅から徒歩7分ほどのところです。新大阪から2駅、梅田(大阪)駅からは1駅とアクセスのよい場所ですので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。2020年11月には、その我がギャラリーで、オープン記念の個展も開催しました。同年の関西春陽会 絵画部展 で展示した「黄昏の夜風」で研究会賞及びギャラリーシラキ賞を頂いた記念も兼ねての開催で、日頃の感謝を多くの方に伝えられる機会にもなったのかなとも思います。のびのびとした空間で絵を描けること、常に展示できるスペースがあることは今の私にはとても貴重で、今後も大事にしていきたいです。TomoyaさんのFacebook

植村友哉「黄昏の夜風」2020
なぜ絵を描くか(Tomoya)
つまるところ、絵はただキャンバスに絵の具が乗ったものです。それだけのものに意義はあるか。私が心がけている事は大きく分けてふたつ。まず、絵が自己表現であることです。独りよがりになることなく、他者と会話をするように。感動などの体験を、言語の壁を越えられるモチーフや色などに託し、絵として大多数の方へ届けることで体験を共有します。答えがない事なので自由に表現できる分、常に疑問や戸惑いを伴いながら。そんな回り道すらも自分らしいかどうかを大切にしています。それが結果的に、構図や配色の視点から表面的に観ても技術的にレベルの高いものであるように勉強を続けるだけです。なにも特別な事はしていませんので、観ていただく方にも理論を抜きにして会話をするように楽しんでもらえれば幸いです。
また一方で、絵を描き続けていられる環境に感謝することと、初心を忘れないことを大切にしています。その気持ちをもって業界の一端を担い、文化の発展に貢献すると心に決めています。
絵・芸術のある生活、切磋琢磨する環境(Wataru)
Tomoyaさんがどういう思いや苦労を重ねて画家になったかという話を聞き、思わず胸を衝かれる場面も。Tomoyaさんの絵や生き様は、私を含めいろんな人に影響を与えているんだな~と改めて感じました。芸術団体が研究者でいう学会に似ているという話にも妙に納得しました。お互いを高めあっていくうえで大事な組織なんですね。大阪は、私も幼稚園の時に、御堂筋線沿い(緑地公園あたり)に住んでいました。岡本太郎の太陽の塔を遠足で見に行ったり、意外と芸術が身近だった事と思い出します。Tomoyaさんの絵も生活に溶け込んでいますね。Wataru

植村友哉、水滴, 2019