No.595-2, Aug. 19, 2022, Travisさんが日本文化に興味をもった3つのきっかけ

息のあった多地点・異文化交流トーク

初出演のTravisさんとのトークは、7月28日に収録しました。Travisさんと紹介者のWataruさんは、Urbana-Champaignから、そして日本からはRyutaさん(Shizuoka)とMugiko (Kyoto)が参加しました。日本語と英語をまじえた息のあった多地点、異文化交流トークです。心理学を専門とするTravisさんが、日本にどのように興味をもつようになったのでしょうか。Podcastをお楽しみください。文章も、TravisさんとWataruさんがまとめてくださいました。なお、番組のPart1は、Podcast No.595-1に掲載しています。

Part2, 自己紹介、日本文化へ関心、3つのきっかけ、比較文化心理学

Part3, 日本の年末年始、JCC顧問、学生と共に学ぶ、短期留学プログラム

Travis Solaさんの自己紹介

Parkland College(パークランドカレッジ:シャンペーンにあるコミュニティカレッジ)の教員です。心理学を教えており、心理学入門と社会心理学入門を担当しています。心理学を教えるようになって約20年、パークランドでは、2008年から働き始めました。2018年からは、パークランドの日本文化クラブの顧問もしています。Wataruさんとは、2019年から言語交換パートナーとして、英語と日本語を教え合っています。

日本文化クラブの活動

日本文化クラブでは、学期中に週1回のペースで集まり、日本文化について楽しく学んでいます。例えば、習字をしたり、おにぎりを作ったり、アニメをみたりしています。専門家も招いて生け花や剣道を体験したりもしています。活動の様子はインスタグラムで発信しています。ぜひご覧ください。

大学時代の日本人の親友との交流

私(Travisさん)は、以下3つの経験から、日本文化に興味を持つようになりました。まず、大学生の時に日本人の友達が三人いました。うち一人の男性とは特に親しくなり、彼は、学期休み中に、私の実家に何回も泊まりに来てくれました。彼は、私に日本での生活についても話してくれて、それを聞いた私は、日本に行きたいなと思うようになりました。

文化によって異なる自己認識、日本人は他者との関係性からとらえる?

2つ目は、同じく大学生の時に、比較文化心理学の授業で、東西の文化の違いを学びました。特にリーディングリストだった論文 Markus & Kitayama (1991) *では、アメリカの学生と日本の学生の自己認識に関する比較をしていました。アメリカ人は自分の事を表現する時に、個々人に固有の属性や事象を使いがちで、日本人は、他者との関係性を使いがちだそうです。この授業を通じて、日本文化を含めた東洋文化心理学に興味を持つようになりました。

*Hazel R Markus and Shinobu Kitayama. “Culture and the Self: Implications for Cognition, Emotion, and Motivation” , Psychological Review,  98(2):224-253, 1991

日本で年末年始を過ごした貴重な体験

3つ目は、2003年末に日本へ行く機会がありました。名古屋にある、上で述べた友達のご実家に2週間ほど泊まりました。大掃除、初詣、おせち料理など、友達と友達のご両親と過ごした日本のお正月は、とても貴重な経験でした。

パークランドカレッジで、日本文化を学ぶ

日本から帰国後、日本文化や日本語をすぐにでも習いたかったのですが、仕事と自分の家族で忙しくなり、なかなか実現しませんでした。しばらくして、2016年に、パークランドの日本語教師の木下拓雄先生に出会いました。木下先生が日本への短期留学プログラムのオーガナイザーで、日本文化クラブの顧問だと知り、先生に、私は日本文化に興味があると話しました。木下先生ご自身は退職する予定のため、もう日本への修学旅行は企画できないと言いましたが、先生は私に日本文化クラブの顧問になる方法と、修学旅行の計画を立てる方法を教えていただきました。よって今では、プログラムやクラブを率いる形で、日本文化を学んでいます。2018年には、木下先生が教える大学2年生レベルの日本語授業を受けました。日本人との言語交換も始めました。日本語を楽しく学んでおり、これからも学び続けたいです。また、学生に日本文化を紹介していきたいです。-Travis

自己認知と呼び方

Travisさんのわかりやすく構成された話の内容と、かみしめるような丁寧な日本語の発音が、しっかりと伝わってきて、Wataruさん、Ryutaさん、Mugikoとのトークも盛り上がりました。

日本で「あたりまえ」のことを改めて考える機会にもなりました。文化によってSelf(自己)認知が違うというお話も、興味深かったです。Ryutaさんが、日本では、家族のなかでもっとも若い子供との関係のなかで呼びあうことが多いというコメントもわかりやすかったです。たとえば、妹がいるWataruさんは、家族のなかで「おにいちゃん」と呼ばれます。子供がいる夫婦が互いを、「おとうさん」「おかあさん」と呼び合うこともあります。

*HSでも、日本語の一人称について話題にしたことがあります。No.184, October.02, 2014, 「日本語の一人称の多様さ」with Konan-seis

ONIGIRIはすごい!

Mugikoは、Travisさんとのトークをとおして、ONIGIRIを見直しました。Travisさんがいうように、お米を握ったおにぎりには、中に何を入れてもよい。サーモンでも、梅干しでも、いろんな種類のふりかけをかけることもできる。バラエティに富み、しかも経済的。簡単に作れて、持ち運びができて、どこでも食べることができます。職場で忙しすぎる日も、隙間時間に、ペットボトルのお茶を飲んでおにぎりを頬張ると、ちょっと気持ちとお腹が落ち着きます。いつか、世界をつなぐONIGIRIトークもしたいですね。-Mugi

■Jake Blount「Goodbye, Honey, You Call That Gone」■Yasmin Williams「On a Friday Night

カテゴリー: Harukana Show-Podcast パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。