小さな秋
京都のバス通りを下向き加減で歩いていたら、ふ〜と、甘い香りがしました。立ち止まって周囲を見渡すと、金木犀の小さな花、ふいをつかれた感じです。小さな秋、見逃すところでした。
Shocktober、衝撃の10月(?)
Urbana-Champaignも秋、のはずですが、数日、蒸し暑く、日中30℃近くまで気温があがる日もありました。UrbanaのWRFUのスタジオは、Ryutaさん、Mikeさん、Tomさん、素敵な男子組です。番組のなかでMikeさんが教えてくれた秋の現代英単語は「Shocktober」、直訳すると「衝撃の10月」(by Mike)。どんな意味でしょう。前半のU-Cイベント情報でお伝えしています。後半のトークでは、日系アメリカ人Jasonさんが、ルーツをたどって初めて日本訪問、旅のお話です。
HS Podcast No.132-1 October4, 2013:U-Cイベント情報、「衝撃の10月」など
HS Podcast No.132-2 October4, 2013 & HS Podcast No.132-3 October4, 2013:Jasonさんの日本旅
U-Cイベント情報
◎ Fall Open House@Japan House:10月5日(土) 10:00 am – 4:00 pm $5 for tea ceremony, free for demonstration and garden tour 11amと2pmに「さしこ」の講演、1pmと3pmに庭園の案内があります。茶道体験は1日を通して受け付けているそうです。
◎ SHOCKTOBER@Art Theater Co-op:”This October, we’re playing horror movies all month! Attention, Late Night critters! Have we got a trick ‘r treat for you. Coming right up, a whole month of creepy crawly craziness, it’s SHOCKTOBER!” 毎週末、ホラー映画をお楽しみいただけます。映画、上映時刻は日によって異なりますので、Art Theaterのサイトでご確認ください。
◎ AsianLens Tokyo Waka: A City Poem上映会@Spurlock Museum:10月8日(火) 7:00pm- 制作者のサイトはこちら、Youtubeに予告編もアップされています。John HaptasとKristine Samuelsonによる東京のカラスをめぐるドキュメンタリー映画です。カラスの目から見ると東京はどんな場所だろう。東京の大量のカラスをめぐるさまざまな立場の人々の言葉と風景から、現代のTokyoという都市空間を描いています。
Jasonさんの日本旅 (第1回)
今回は、Harukana Show第128回に出演してイベントの紹介などをしてくださったJasonさん(イリノイ大学Global Arts Performance Initiativesディレクター)に、今年の夏、日本を訪れたときの話を聞きました。
Podcastの中でJasonさん本人が言っているように、Jasonさんは日系4世のアメリカ人です。Jasonさんのお祖父さん、お祖母さんは、アメリカで生まれて、日本で教育を受けるために日本に帰っていた、日系人コミュニティでは「キベイ」(帰米)と呼ばれる世代で、家族としてのルーツはどちらも鳥取にあるのだそうです。家族の歴史や日系アメリカ人の歴史に興味を持って、リサーチなどもしていたJasonさんですが、日本へ旅行するのは今回が初めてのことでした。
6月末に学会でマカオを訪れていたJasonさん。日本にはその帰りに立ち寄るかたちになりました。ちょうど同時期に日本に来ていた親戚(Jasonさんの伯父さんはサンディエゴで盆栽や日本庭園の手入れをしているそうです)と途中で合流して、お祖母さんが日本時代をすごした倉吉に滞在することになるのですが、マカオから関西国際空港に到着して、その後数日は大阪で単独行動でした。関空到着後、すぐに泊まった泉佐野は静かな町、そこから移動した梅田は駅ビルやデパートの並ぶ超商業主義の中心地、その次の日に行ったのは万博記念公園内のみんぱく(国立民族学博物館)、と、毎日毎日、新しいことがある旅だったようです。そんな中でも、大阪で食べたたこ焼きや、梅田のデパートで見た食品売り場(いわゆる「デパ地下」ですね)は、特に印象に残ったようでした。(Mikeさんいわく、「大阪は今でも『天下の台所』」)。
その後にむかった倉吉では、いまでも日本の親戚が住んでいる、Jasonさんの曾お祖母さんの家に泊まりました。家のまわりには、山や林に囲まれた田んぼや畑が広がっていて、この風景を目にしたJasonさんは、以前住んでいた、Upstate New York(ニューヨーク州北部の山や森が広がっている地方)の景色に似ていると感じたそうです。「自分がなんでUpstate New Yorkが好きだったのか、わかったような気がした。こういう風景の中で生きてきた記憶が、自分の中にも流れているんだ」そうJasonさんは言っていました。
次回の放送では、録音の続き、倉吉から先のJasonさんの残りの旅をお送りします。お楽しみに。
■ Jake Shimabukuro『Ukulele Bros.』■ DIAMANTES『片手に三線を』