Dump & Run is back! ボランティア大募集中
Urbana-Champaignも、まだ暑い日が続いています。今週のHarukana Showは、日本時間6月13日(木)に収録。RyutaさんはShizuokaから、MugikoはKyotoからの出演です。番組の編集音源を、14日早朝にWRFUのStuartさんに送ったら、「The BBC is reporting that the latest Miyazaki animated film is being shown now in Japan!」という返信が届きました。宮崎駿の10年ぶりの新作映画『君たちはどう生きるか』公開のその日に、海外からメッセージが来るとは。
*Matt Schley. “How Do You Live: Hayao Miyazaki releases mystery final film” BBC News, Junly 14, 2023
University YMCAから”Dump & Run is back!”と記されたお知らせが届きました。不要となった家具や生活用品を集めて、8月19日(土)、20日(日)にthe Stock PavillionでBIG SALEを行います。回収の日程は、こちら、そしてボラティアを大募集中。
Part1, Dump&Run, 伊勢真一監督『Pascals〜しあわせ のようなもの〜』
Harukana Showで本日紹介したこの映画も、素敵です。伊勢真一監督『Pascals〜しあわせ のようなもの〜』。上映情報は、こちら。Pascalsとは、「1995年に結成されたアコースティックオーケストラ的なバンド。メンバーが奏でる楽器は、「鍵盤ハーモニカやギター、ウクレレ、バイオリン、チェロ、トランペットやバンジョーの他、オモチャや笛、片手鍋やお風呂の桶などの日用品まで多種多様だ。…..」映画カタログより
Pascalsのメンバー14名のうちの一人、チェリストの三木黄太さんが2020年春に亡くなられました。この映画では、2021年と2022年の春、コロナ禍での追悼ライブの様子が撮影されています。MugikoはPascalsの音楽を知りませんでした。最初、「これは、なんだろう?」と映像を眺めていました。でも、いつの間にか、時間を忘れてわたしも、「そこ」にいました。さまざまな生きた音が世界と自分をつないでくれるようでした。-Mugi
人は誰も、誰かしらの《不在》を抱えながら生きている。そして、人は誰も、いつの日か《不在》という在り方を生きるのだ。耳を澄ませると確かに聞こえてくる。《不在》の音、が聴こえてくる。音楽は いいなあ・・・映画も いいけど・・・ かんとく伊勢真一
Part2, 「アーカイブ(ズ)」とは, デジタルアーカイブ
Part3, デジタル化資料をつなぐ検索技術
7月5日(水)の甲南大学のメディア文化論の授業では、「アーカイブ(ズ)という言葉の多義性について」の話をさせていただきました。Part2、Part3では、そのときの話を簡単に振り返りつつ、いろいろなトークをしています。-Ryuta
「アーカイブ(ズ)」のいろいろな意味
英語のarchivesは、元々は「文書館」という施設を指す言葉で、議事録や指示書、書簡など、本に製本されていない原資料を保存する場所のことです。(国や地方自治体の文書を保管する施設を特に「公文書館」と言ったりします。)その後、コンピュータの分野で「古いファイルを別の場所に保存する」ことも意味するようになり、初期のインターネットの個人ホームページなどでも古いニュースなどの置き場を指す言葉として使われていたと思います。InstagramやYouTubeでも似たような意味で使われていて、いまの学生さんは、そのようなところから触れたことがある方が多いようでした。
日本の「デジタルアーカイブ」
一方で、現代の日本では、政府が学術情報基盤として「デジタルアーカイブ」というものを推進していることもあり、この方向から「アーカイブ」という言葉を聞く機会も増えてきたと思います。ここでいう「デジタルアーカイブ」は和製英語なのですが、施設種としての「アーカイブズ」(文書館)だけでなく、図書館、博物館、美術館といった他の文化継承施設のコレクションをデジタル化し、オープンアクセスで公開して利活用する仕組みを指します。
デジタル化資料をつなぐ試み
図書館や博物館、美術館、文書館、大学の研究所、研究施設などは、基本的に、それぞれの機関で収蔵品のデジタル化と公開を行っています。ただ、それらのデジタルコレクションがインターネット上にバラバラに存在していると、結局のところ、どこに何があるかを知っている人しか資料を使えないことになってしまいます。そのため、各資料にまつわる情報を集約して、一カ所から一気に検索できるようにする仕組みが作られてきました。EUを基盤にしたプロジェクトであるEuropeanaが先進的な事例とされ、米国にはDigital Public Library of America、日本にはジャパンサーチという似たような取り組みがあります。- Ryuta