No. 759, Oct. 10, 2025, 「禁書」週間とLibraryの「自由」、 CU Pride Fest 2025!

HSでは、月より団子?

2025年10月6日(月)は十五夜でした。番組ではつい団子の話ばかりしていますが、それぞれの場所でどんなお月さんでしたか。U-Cでは、今年は暖かな日が続いていますが、空気が乾燥しているので、火の元にはご注意を。

今週の収録は日本時間の10月8日(水)午後、RyutaさんはTokyoから、MugikoはKyotoから参加しました。Part1では季節のおしゃべり、Part2ではアメリカの「Banned Books Week」について、Part3では「C-U Pride Fest」を紹介しています。

グラフィッティ風のアート(?)ト@Expo 2025, Osaka,Kansai, Japan, Sept. 23, photo by Ryuta

Part1, 月見団子、「スポーツの日」の連休に大阪万博も閉幕

Ryutaさん、万博にゆくの巻

日本では「スポーツの日」(10月第2月曜日)の連休、大阪万博は10月13日(月)に閉幕します。Ryutaさんは9月の「秋分の日」の夕方に、ご家族で万博へ行きました。リングの上から見る夕暮れの景色が印象的だったそうです。2歳のお子さんには、このEXPOの風景がどんなふうに記憶されるかな。

大屋根リングから@Expo 2025, Osaka,Kansai, Japan, Sept. 23, photo by Ryuta

Part2, 「Banned Books Week」とは?「資料収集の自由」を守る

Banned Books Weekとは?

Banned Booksは直訳すると「禁書」でしょうか。Library  Bill of Rightsにも記されているように、「資料収集の自由」はライブラリーの基本的な権利です。ところが、さまざまな苦情や権力の圧力によって、図書館の選書や読書の自由が脅かされてもきました。Banned Books Weekでは、本をめぐる厳しい状況を見つめ「読む自由」について改めて考える週間です。ALA(American Library Association)などによって1982年から始められました。

Banned Books WEEK Oct .5-11, 2025:https://www.ala.org/bbooks/banned

「最も異議申し立てが多かった本トップ10」

毎年、9月か10月にBanned Book Weekが設定されます。図書館によっては、ALAが発表する今年「最も異議申し立てが多かった本トップ10」(Top 10 Most Challenged Books of 2024)を展示します。近年、対象となる本の傾向としては、LGBTQ+に関する内容を扱ったものが多くなっています

TOP TEN MOST CHALLENGED BOOKS OF 2024 : https://www.ala.org/bbooks/frequentlychallengedbooks/top10 

権力による本への圧力

苦情や圧力は利用者から寄せられることもありますが、実際には、州や市の議員、教育委員会の委員など、権力をもつ立場にある人たちからの申し立てが7割を占めています(Book Ban Data)。

WHO DEMANDS BOOK BANS IN SCHOOLS AND PUBLIC LIBRARIES?2024:https://www.ala.org/bbooks/book-ban-data

禁書を禁じるイリノイ州図書館法改正

言論や多様性への自由が脅かされている状況に対して、イリノイ州では2023年にイリノイ州図書館法が改正され、2024 年1月1日から施行されています(Public Act 103-0100)。この法では、禁書することを禁じています。RyutaさんからBanned Books Weekの説明を聞いて、公共図書館などの身近な場所で「権力が読む自由を抑圧する」現状があることを知るとともに、これに断固として反対しLibrary Bill of Rightsの遵守を明確に打ち出す州法が存在することにMugikoは驚きました。

なお、Banned Books Week2025のHonorary Chairは、俳優・作家・活動家のGeorge Takeiです(詳細はこちら)。日系アメリカ人として強制収容を経験し、またセクシュアルマイノリティの権利活動家でもあります。

Part3, C-U Pride Festの盛り上がり、「わたしである」ことの自由

Part2で話題になったように、アメリカで多様性に対する圧力が強まるニュースがあるなかで、イリノイ州では「ブルーステート」(リベラルな州)と呼ばれる特色が、地方においても見られます。大学町であるChampaign-Urbanaには、多様なバックグランドを持つ人々が集まっています。そして、今年も、 CU Pride Festが2025年10月16日(木)から25日(日)まで、にぎやかに開催されます。Ryutaさんのお話では、イリノイ州内でシカゴに次ぐ2番目に大きなPride Festです。

2025 CU PRIDE GESTの多彩なイベント、いろいろな場所が会場に

地域の団体、組織と連携し多彩なイベントが開催され(Schedule)、いろいろな場所が会場になっています(The Virginia Theater, GA Doors, University YMCA, The Orpheum, Spurlock Museum, UCIMC, Champaign Public Library, Phillips Recreation Center, Anthem, Crystal Lake Park, Busey Woodsなど)。10月25日(土)には、Downtown UrbanaでPride Parade(1p-)&Fair (1-5pm)が開催されます。

TRANS FILM FEST, 6-8 PM. Oct. 21, 2025@UCIMC

WRFUのラジオ局があるUCIMCでも、Trans Film Festが10月21日(火)6-8pm、IMC Drag Showが10月24日(金)9-11pmに開催されます。Champaign Public Libraryでは、10月22日(水)6.30-8.30pmに「Living History」が行われます。

LIVING HISTORY WITH LGBTQ + ELDERS, 6: 30- 8:30 PM, Oct. 22, 2025

CU Pride Festについて、番組では、一部しか紹介できなかったので、サイトをぜひご覧ください。立場や世代をこえて、わたしがわたしであることを、いろいろなかたちで表現し共有できるフェスなのかな、と思います。

また、10月24日(金)〜26日(日)には、UCIMCの25周年行事(IMC’s 25th Anniversary Celebration)も予定されています(Event Info)。来週また詳細をお伝えします。-Mugi

◼️桑田佳祐「」◼️椎名林檎「自由へ道連れ」◼️天野月「パレード

 

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