No. 763-1, Nov. 7, 2025, UCIMC 25周年イベント(後半)パネルディスカッションーグローバルファシズムに抗う文化の組織化、AI対独立系プレス

U-CからKyotoへ、金木犀の香り

Mugikoは2週間のU-C滞在を無事におえ、11月5日(水)にKyotoに戻りました。あちこちで金木犀の香りがしました。同日午後、慌ただしく今週の収録、RyutaさんはTokyoから参加しました。

「おにぎり話」からUCIMC25周年イベントレポートへ

Part1では、Kyotoのタクシーの運転手さんとのお話から始まります。私の行き先が、運転手さんが好きだった閉店したおにぎり屋さんの近くだというので、おにぎ話で盛り上がりました。「あ〜日本に戻ってきたなあ」と実感。運転手さんは、コンビニのおにぎりもお弁当も、冷蔵庫に入れて時間がたってもご飯の柔らかさが奇妙なほど変わらないけれど、そのお店のお手製おにぎりは、数時間後には少し乾いた感じに変化、そこが美味しいんですよ、と。

そしてUCIMC25周年記念イベント「後半」は、10月25日(土)&26日(日)に行われた2つのパネルディスカッションについて説明しています(イベント「前半」はHS No. 762-2へ)。Part2&Part3(No. 763-2へ)では、UCIMCの共同創設者の一人、Danielle さんへのインタビューです。今週の話題は、「UCIMCとは何か?」。今週の曲入りの番組全体は、WRFU Show Recording ArchiveのHarukana Show 2025-11-07-1800.mp3 (55MB) へ

Part1, 「おにぎり話」、UCIMC25周年(後半)2つのPanel Discussion

強い根、豊かな土壌、変革を起こすための文化的な組織化

2025年10月25日(土)4.30-6pmには、Strong Roots, Rich Soil: Cultural Organizing to Grow Our Movements」と題したディスカッションが行われました(YouTubeは45m28sから)。

キーワードは「Cultural Organizing」です。ファシズムが進行すると、人々がもつ多様な文化的基盤が攻撃される。それに対して、いかにして文化を組織化していくのか。パーソナルなストーリー、多様な文化、表現(アート)をつなぎ育てる豊かな「土壌」こそが大切である。そこで、5人のパネラーがそれぞれのルーツ(黒人労働者階層、コスタリカ、パレスチナ、ドイツ南部の炭鉱、チリからの移民)と経験と考えを語り合う、という内容です。

Panel Discussion( Strong Roots, Rich Soil: Cultural Organizing to Grow Our Movement)のgraphic recording by David Michael Moore

直面する困難をテコに変化を起こす

Danielleは、UCIMCはさまざまなコミュニティを結集させ、クィアの権利、社会主義フォーラム、イラク戦争、パレスチナ、移民などの問題を共有してきたが、わたしたちが直面するさまざまな矛盾、困難こそが、変化のためのテコの作用点(points of leverage)となりうる、と前向きに語っています。

AIマシンに抗する独立系出版

10月26日(日)noon-2pmには、25周年記念イベントの最後に、Panel DiscussionIndependent Presses Against the AI Machineが行われました。UCIMCのサイトには、趣旨を次にように説明しています。独立系・非営利・運動系出版物は、企業メディアによってかき消された声を増幅する上で常に重要な役割を果たしてきました。本パネルではトロントからニューヨーク、フィラデルフィア、アーバナに至る独立系プレスが集い、大量監視と人工知能の時代における印刷物の重要な役割について議論します。」

Panel Discussion- Independent Presses Against the AI Machine @UCIMC, 26 Oct. 2025

グローバルな資本主義、ファシズムの進行

ここでのパネラーは、UCIMCの設立当初から毎月発行されてきた新聞、Public iの編集者や、UIUCのthe School of Information Sciences and Department of Media and Cinema Studies教員(優生学)、NYのThe Independent(こちらも25周年)の共同創設者・編集長、PhiladelphiaのNotion Commons Pressの共同設立者、そして進行役はDanielleという組み合わせです。

利用者の主体性を奪う危険

それぞれ独立系プレスと関わってきた人たちが、現在のAI(人工知能)によって、情報がいつの間にか操作されていたり、利用者の主体性を奪う危険性があり、その背景にビックテックが、グローバルな資本主義、ファシズムを進行させていることに強い懸念を示しています。

19世紀後半の優生学の情報操作、現在のシリコンバレー

ディスカッションでは、AIという最新のテクノロジーを話題にしつつも、19世紀後半の優生学においては「不適格な集団」のデータ収集、情報操作してきたこと、そして現在のシリコンバレーと優生学の本質的な共通性についても語られていました。

Panel Discussion:Panel Discussion: Independent Presses Against the AI Machineの Graphic Recording by David Michael Moore

Graphic Recordingの即興のすご技-議論の進行と全体像の視覚化

2つのPanele DiscussionでGraphic Recording を担当されていたのが、David Michael Mooreさんです。グラフィック・レコーディングとは、進行中の議論の内容を、真っ白な紙に即興で書き込んでいくすご技です。イラスト入りで、複数のパネラーの発言を短く、的確に記していきます。5人のディスカッションが一枚の大きな絵入りのマップになってゆくようで、私のように英語の議論の内容が難しすぎてついてゆけなくても、見ているだけ楽しく、内容も掴めそうな気になります。動的な「場」を可視化して共有し、記録に残す。DavidさんとUCIMCからも許可を得たので、掲載させていただきます。YouTubeの動画には映ってないのが残念です。-Mugi

 

 

カテゴリー: Harukana Show-Podcast パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です