Harukana Showの修学旅行 (?)、「せんだいメディアテーク」に集合
今日は、Mugikoは、宮城県仙台市に来ています。UrbanaのスタジオはTomさん、St. LouisからはRyutaさんです。 仙台市は、日本の東北地方で最大の都市で、人口は107万人あまりです。ここにある「せんだいメディアテーク」(smt)を見学するために、週末、関西から仙台へやってきました。ちょうど1年前、せんだいメディアテークの館長である哲学者の鷲田清一さんに、Harukana Showに出演していただきました。「鷲田清一さんとSpecial Midnight」と称して、2013年6月14日(金) 0:30〜1:35の生放送でした。鷲田さんのトークは、Harukana ShowのPodcastに2回に分けて収録しています。目の前の鷲田さんを、Kiyokazuさんと呼ぶのが、難しくて、なんども舌をかんでいます。
No.116 June14, 2013 「ラジカルラジオ」とのコラボ!with Kiyokazu-san https://harukanashow.org/archives/1452
No.117 June21, 2013 「壁がない」〜市民が主体の記録、表現装置 with Kiyokazu-san https://harukanashow.org/archives/1505
鷲田さんとは、この日、「今度はぜひ、smtでコラボを」と言ってお別れましました。 「せんだいメディアテーク」は、「美術や映像文化の拠点であると同時に、すべての人々がさまざまなメディアを通じて自由に情報のやりとりを行い、使いこなせるようにお手伝いする公共施設」(smtサイト) (http://www.smt.jp/info/)です。このコンセプトは、「誰でもがメディアになれる」というUrbana-Champaign Independent Media Centerと同じやん、と思い、ぜひ一度、smtを見学したいと思っていました。smtは、公益財団法人仙台市市民文化事業団(仙台市による指定)が管理運営、UC-IMCはNPO法人で、規模も予算も全く違いますが。 「smtへ行くよ!」と私がわくわくして話すので、TateishiさんとTsujinoさんも、何のこっちゃ分からんけど、せっかくだから、と言って、ただいま飛行機で仙台へ向かっています。午後、smtに集合することになっています。Harukana Showの修学旅行、的状況となっておりますが、smt探訪は、来週にでもレポートします。
U-Cイベント情報
◎ ワールドカップ中継@Illini Union:7月13日(日) (ワールドカップ決勝戦)まで。
◎ Blues, Brews and BBQ Festival@Downtown Champaign:6月27日(金) 4pmごろから、28日(土) 正午12時ごろから。ライブ音楽 (blues) とビール (brews) とBBQのフェスティバル。
◎ Independence Day@Champaign: 7月4日(金) 独立記念日のイベント。9amごろ〜マラソン、11amごろ〜 パレード、7pmごろ〜 夕方のイベント (音楽など)、9:10pmごろ〜花火@イリノイ大学キャンパス
地域の多様性をつなぐ多文化ワークショップwith Tsujino-san & Nishimura-san
Tateishi風「イベント論」(Podcast No.169)に続き、今日は、地域の多様性をつなぐ神戸の「多文化ワークショップ」(NPO法人ひがしなだコミュニティメディア主催)について、ワークショップ企画・実施したTsujinoさんと、このワークショップにインターンとして関わったNishimuraさん(大学4年生)にお話を伺いました。
多文化ワークショップってなに?
Tsujinoが関わっている神戸市東灘区を活動拠点としている「NPO法人ひがしなだコミュニティメディア」は、毎年夏に「多文化ワークショップ」というイベントを開催してきました。昨年度で3年目となります。このワークショップは、外国にルーツのある青少年を対象に番組づくりを実際に制作する体験をしてみようというイベントです。1年目と2年目はラジオ番組を参加者一人ひとりがインタビューもして作りました。3年目は動画番組づくりでした。グループで、レポーター、カメラマン、編集などの役割を担当し、1つの番組を作りました。
3年前にこのワークショップを始めるきっかけ
ひがしなだコミュニティメディアがインターネット放送局の開局を目指し、担い手となってくれる人材を地域からと養成講座を開いていました。東灘には外国人住民を始め多様な人たちが暮らしており、そうした人たちに放送局の担い手となってもらえたらという想いで始めました。
多言語のチラシをつくり広報
まずは、どうやってイベントについて知ってもらうか。日本語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、英語などの多言語チラシを作り、外国人支援団体を中心に広報しました。こうしたチラシづくりには地域の外国人支援団体が翻訳という形で協力してくれていて、このワークショップはいろいろな団体や人の協力・協働で作られていきます。
番組づくりは、ちょっと一歩、社会に、地域に入っていくきっかけに
これまで、小学生から社会人までさまざまな年齢、出身の参加者がワークショップに参加してくれました。子供たちからも、インタビューすることが楽しかったという感想をよく聞きます。。ふだんの生活で、人にインタビューするという行為はなかなか体験できないものです。「番組づくりのために取材をさせてください」という一言が、参加者とこれまで接点のなかった人たちと言葉を交わすきっかけとなります。ドキドキわくわくの体験だったようです。
ワークショップの準備・実施にはボランティアの力が欠かせません
ワークショップの準備・実施にはボランティアの力が欠かせません。Nishimuraさんは、参加した子供たちから見ると、かなり「お姉さん」。子供たちとの距離の取り方が難しかったようです。参加者に全部つきっきりで教えるのではなく、でも離れすぎず見守りながら、その参加者が本番の撮影で自分でビデオカメラを使えるようにということに気をつけて、サポートしました。
3年続けてみて気づいたこと
3年続けてきたことで、このワークショップを実施していくときの協力者や協力団体に少しずつですが、拡がりがみえてきたなと感じます。最初は外国人支援団体のみの協力で始めましたが、地域の教育機関に学校の施設をワークショップの会場として開放していただいたり、地縁団体に協力していただき、地域の夏祭りを取材・撮影させていただいたり。取材という行為を通して、参加者の人たちと地域の人たちがつながる機会ともなっているように思います。By Tsujino
ひがしなだコミュニティメディアはインターネット放送局なので、ワークショップの中心も「番組作成」になりますが、子どもたちや様々なバックグラウンドを持つ人たちとメディアをつなぐ試みは、いろいろなグループが、それぞれ使い慣れたメディアを使って、いろいろな場所でおこなわれているように感じます。たとえばカメラの使いかたを学んで日常生活を切り取ってみよう、というワークショップだったり、アメリカの公共図書館の場合、最近は印刷設備を持っているところも多いので、zine (Tateishiさんが作っているような)を作ってみよう、というワークショップだったり。トークの中で「インタビューが楽しかった」という感想をよく聞く、と言っていますが、「メディア」を使うことで、いつも会っている人、いつも行っている場所と、ふだんとは少し違った触れ合いができるのかもしれないですね。 by Ryuta