ラジオからの生放送はお休みです
第172回のHarukana Showは、UrbanaのWRFUからのラジオの生放送はお休み、Podcastのみの配信となります。申し訳ありません。
日本は大型台風8号通過、St. Louisは爽やかな夏
日本は梅雨の真っ最中だというのに、大型の強い台風8号が通過、祇園祭り直前の京都は、今日は、極端に蒸し暑くなっています。St. LouisのRyutaさんからは、「こちらは、週の後半は少し涼しくなって、とても爽やかでした」と。携帯も、Wifiも使えない場所へ旅に出たTomさんは、どうしているかな。
U-Cイベント情報
◎ Mariposa Music Festival@Downtown Champaign:7月12日 (土) 6pm-midnight
◎ ワールドカップ中継@Illini Union:7月13日(日) が決勝戦
◎ Outside at the Research Park: Terrence Simien and the Zydeco Experience, with opening act Candy Foster and Shades of Blue:7月18日(金)6:30pm 〜 @ U of I Research Park
仙台からの旅〜
前回のHarukana Showでは、6月28日に「せんだいメディアテーク」(smt)に集合した日本在住スタッフによる、ハイテンションなトークをお届けしました(Podcast No.171)。Tateishiさんの旅の記録は、ブログHOWE*GTR(2014.07.09「Harukana Showポッドキャスト:せんだいメディアテークの巻」)もご覧ください。
Mugikoは、6月29日に、smtのスタッフの方々に同行させてもらい、同じ宮城県内の気仙沼市にある「リアス・アーク美術館」を訪問し、常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」を見ました。私にとっては、言葉と場所について考える旅でした。Mugi-chan Blog, 「震災と、記録と言葉と場所について考える旅,July12, 2014」に記します。
Tsujinoさんは、今週、神戸市岡本商店街にある震災復興支援ショップ「気仙沼まただいん」を訪れ、店長のAoyamaさんにお話を伺いました。今日のPodcastです(取材&写真Tsujino、文章Mugiko)
「気仙沼まただいん」@岡本商店街、神戸市〜被災地支援ショップ&地域のイベント・スペース
2つの震災と商店街どうしのつながり
1995年の阪神・淡路大震災で被害を受けた岡本商店街は、2011年の東日本大震災後、気仙沼の商店街とつながり、現地で調達した商品を神戸で売るアンテナショップ、「気仙沼まただいん」を2012年2月にオープンさせました。これまでの支援の恩返しをしたい、復興にかかる長い時間のなかで続く支援をしたい、という気持ちがありました。
まただいんとは、気仙沼の言葉で、「またきてね」という意味です。
岡本という街が好きで、「まただいん」の店長に
現在の店長のAoyamaさんは、岡本商店街を「お客さん」として利用するサラリーマンでした。が、あるとき、この商店街で働くスタッフの募集に関心をもち転職、2013年9月から「気仙沼まただいん」の店長として働くようになりました。
日々の暮らしのなかに被災地とのつながりを
阪神・淡路大震災での経験から、岡本商店街では、被災地から取り寄せた食品やグッズが、岡本をはじめ神戸の人々の日常の暮らしや食卓にはいることで、長く続く支援ができるのではないかと考えました。最近では、気仙沼から素材を取り寄せ、神戸で加工し、これを岡本で売る取り組みもされています(https://twitter.com/matadain)。また、神戸市内や関西でもお祭りなどのイベントにも出店し、そこに集まる団体、組織とのネットワークも拡げています。
神戸の中学生が商品のパッケージデザイン
兵庫県の中学校には、「トライアルウィーク」という取り組みがあり、中学生がさまざまな職業体験をします。「まただいん」にも、地元の中学生がやってきて、お店の活動に携わり、東日本大震災のことや気仙沼や東北を知る機会になりました。そこで、「まただいん」で販売する商品のパッケージデザインを、中学生が考え作るというプロジェクトも生まれました。
岡本商店街の多目的スペース、住民にとっての居場所をめざして
「まただいん」は、商品販売、展示だけでなく、商店街や地域の人々がさまざまなイベントを行うスペースとしても活用されています。たとえば、震災の音楽のライブや映画上映会(「ガレキとラジオ」など)、Tsujinoさんが参加している「ひがしなだコミュニティメディア」(NPO)による地域情報の定期配信MEDIA ROCCOも、この「まただいん」から行われています。
神戸の岡本という街と、宮城県の気仙沼という離れた場所のなかで、個人の顔が見える関係を大切にしてきたから、物のやりとりとにとどまらず、住民の日常の暮らしのなかの関係を育む支援のあり方を展開することができたのではないかなあ、と思いました(Mugi)