エイプリフールだけど、本当に6年め
2011年4月1日金曜日に始まったHarukana Showは、2016年4月1日で6年めに入りました。5年間263回、たくさんの方々に出演していただきました。本当にありがとうございます。WRFUのラジオ局から電波が届くUrbana-Champaignからだけでなく、Harukana Showのサイトから、そしてストリーム配信と、いろいろなかたちで、世界各地から番組にアクセスしていただきました。これからも、ゆっくりと楽しくつながってゆきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
Harukana Showの新メールアドレス
Harukana Showのメールのアドレスを新しくしました:harukanashow@gmail.com 番組の感想、出演希望、リクエスト曲、Urbana-Champaignや皆さんのいらっしゃる場所からのお知らせや、話題を日本語や英語(あるいは他の言語)でお送りいただければうれしいです。wrfu.netのなかの過去のストーム配信のHarukana Showのアーカイブはこちら。
今日は、WRFUのスタジオからはTomさん、Tamakiさん、そしてKyoutoから3月31日にU-Cから帰国したばかりのMugikoが出演しました。
太平洋上の空のなかでWRFUのストリームを聴く体験
ChicagoからNaritaまでの移動は飛行機で12時間半余り、3月末に日本へ帰国する際に、有料wifiを使ってみました。水曜日夜6時からTomさんが担当している11th Indianという番組があります。これを受信できるか試してみたかったのです。イリノイ時間午後6時、iPhoneから、Tomさんの「雨降りでね」というしぶい声が本当に聞こえました。暗くなった機内の座席でWRFUのラジオ放送を一人で聴いている。感慨深く、自分がとっても長生きしたような気がしました。番組終了後、「Otsukaresama!、海の上の空からラジオの声が聞こえたよ!」と英語でメールしたら、直後に丁寧な返信がきました。
“Arigato. I’m glad you could listen in the air. What a fascinating thing to be able to hear a low-power radio show while flying over the ocean (or wherever you are), technology is amazing, have a good flight.”
技術は追いつけない速さで進んでいるけれど、そこから聞こえてくるのはいつもの生の人の声で、ほっとしました。
U-Cイベント情報
◎Friends of The Urbana Free Library Spring Book Sale @ The Lewls Auditorium(Ground Floor) Urbana Free Library: 3/31(木) 5:00pm-8:30 (members only), 4/1(金)、4/2(土) 9:00a.m.-5/30p.m.(regular-price sale), 4/3(日):1:00-4:30p.m.(half-price sale), 4/4(月)9:00a.am.-1.00p.m.(free giveaway)
◎STAGING STORIES@VOICE AND PROPERTIES IN TRADITIONAL JAPANESE THEATER :4/2(土)1pm-5pm@Japan House, by SEAPS(The Center for East Asian and Pacific Studies)
◎Kenny Endo Ensemble: Celebrating 40 years of Taiko and Cross-Cultural Asian American Arts:4/7(木)7:00pm−@Night Auditorium, Spurlock Museum, 600 South Gregory, Urbana, UIUC http://cwm.illinois.edu/node/1414
◎Spring Open House at Japan House:4/9(土)10am-4pm, 2000 S/ Lincoln Avenue, Urbana, Illinois
今週のトークは大学で医学を学ぶHirokiさん
2月、3月と連続出演のHirokiさん(Podcast No.256, No.261)に、今回はMugikoがぜひ聞いてみたいと思っていた和漢薬についてお話を伺いました。
体をひとつの全体としてとらえる和漢薬
Hirokiさんは、高校卒業まで愛知県で過ごし、富山大学へ進学しました。せっかく新しい場所に来たのだからと入ったサークルが「赭鞭(しゃべん)会」という名前の和漢薬研究会でした。また、富山大学医学部は、日本の大学のなかでも珍しく、「和漢薬」の必修の授業があります。中国の漢方(中医薬)がとくに江戸時代以降に日本において独自の展開をとげ、これを和漢薬と呼ばれています。西洋医学は、解剖学にもとづき、体を部分わけ局所を診ますが、和漢薬は、体をひとつの全体としてとらえ、気(き)、血(けつ)、水(すい)の循環を大切にします。現在の西洋医学において取り入れられている漢方は、中国を中心とした中医薬です。
現在の医学における全人的医療の重視
医学のなかでは身体の症状だけでなくその人の心身の状態全体、生き方を含めてとらえる考え方が大事にされるようになってきました。たとえば、Hirokiさんは、4月にグァマテラへゆき、大学とNGOが協同で行うプロジェクトに参加します。これはマヤの少数民族の女性たちの話を聞き、身体だけでなく生活全体から健康診断を行い、改善のアプローチを考えるプログラムです。
医療におけるコミュニケーション
日本で医学部の研修の際にこんなことがありました。医者の診察が終わったあとに、Hirokiさんたち研修の学生が患者さんのもとに戻ってお話を伺うと、医師には言わなかったいろいろな話が出てきます。学生だから気楽に話しやすいという側面もあるようです。医療のさまざまな場面におけるコミュニケーションの問題は、全人的な医療をめざすときに、Hirokiさんが考え続ける課題になりそうです。
■ふくい舞「いくたびの櫻」(2011年4月1日にお届けした最初の曲です) ■ SALASA5「木蓮の涙」(U-CではJapanese Magnoliaが満開)■松田聖子「SWEET MEMORIES」(Hirokiさんの好きな曲です)