Harukana Show 300回!
といっても、あまり実感がありません。Podcastにナンバーをつけていなかったら、誰も気づかず、そんな感じで、いつの間にか、回を重ねました。「300回おめでとうございます!」というメールをいただきました。サポーターの皆様、ありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いします。
Mikeさんの初出演は、5年前!
UrbanのWRFUのスタジオには、いつものようにTomさんが機材を担当、そして、イリノイ大学が冬休みに入り、大学院生のMikeさんも来てくれました。MikeさんがHarukana Showの初出演は、5年前のことです。それからMikeさんは、日本へも留学し、日本語に磨きをかけました。Tamakiさんからは、番組前に「現在日が暮れてきてマイナス4℃、週末は益々冷え込み予報では夜中にマイナス18℃までになるようです」とメールが届きました。寒そう〜。でもスタジオ内は暖房が効きすぎてMikeさんは半袖のTシャツでした。
Podcastは4部構成
Mugikoがぜひ、お話を伺いたいと思っていたKeiさんこと、中森圭二郎さんへのロングインタビューを一挙にお届けしました。Podcastは、4部構成となっています。
HS Podcast No.300-1, Dec.16, 2016:寒い!HS300回、イリノイ大学は冬休み。
HS Podcast No.300-2, Dec.16, 2016:スペシャルトール(1)with Keiさん
HS Podcast No.300-3, Dec.16, 2016:スペシャルトール(1)with Keiさん
HS Podcast No.300-4, Dec.16, 2016:コメントwith Mike&Mugi
Special Talk with Kei-sam
場所と関わりながらDIYな生き方を探る
野宿者支援の現場取材、『BOOKSTOREー移住編』
中森圭二郎さんは、立教大学の大学院に在籍中に、先輩ジャーナリストとともに東京の野宿者支援の現場を取材し、映像制作について学びました。その後、千葉県から鳥取県に移住し「古本屋」を始めるべく奮闘するモリテツヤさんを追うドキュメンタリー映画『BOOKSTOREー移住編ー:DIY密着ドキュメンタリー第一弾』映像レーベル地球B(2013)を制作しました。
現代アジアのオルタナティブ/コレクティブを取材
Keiさんは、ドキュメンタリーを制作するだけでなく、自ら上映会を企画し、モリテツヤさんとともに、日本各地を回ります。さらには、韓国、台湾、香港、インドネシア、マレーシア、とアジア各国で上映会を開催し、そこで各地の「オルタナティブスペース」をめぐる人々を取材していきます。そうした出来上がった映像が、『Constellation』(2015)です。(寄り道キャラバン)
私がKeiさんとお会いしたのは、2016年11月6日(日)に、東京、新宿、Irregular Rhythm Asylum(IRA)での『Constellation』の上映会です(HS Podcast No.296)。この映画と、『BOOKSTOREー移住編』を見て、Keiさんにぜひ、お話を伺いたいと思いました。20歳代後半のKeiさんが、同年代のモリテツヤさんの活動をとおして何を伝えたかったのか、「オルタナティブメディア」に何を感じてアジアを巡り、そして、ご自身が鳥取県へと移住するに至ったのはなぜか。(詳しくは、Podcastをぜひ聞いてください)
モデルがないからこそ、生き方をDIYする
2011年の東日本大震災をきっかけに、多くの人が、それまで当たり前だと思っていた働き方、住み方、生き方、繋がり方を、これでいいんだろうか、と問いかけました。でも、今までやこれからをどんなふうに大事にしていったらいのか、変えてゆけばよいのか、モデルはなく、戸惑うばかりでした。そんな時、モリテツヤさんのように、関東を離れ、地方で悪戦苦闘しその場所と人たちから学びながら、自分の途を切り開いていく様子を記録することで、Keiさんにとっても、その映像を見てくれる人にとっても、考え何かを始めるきっかけになるのではないかと思いました。
「自分が動かないと街は変わらない」
ソウルや台北、香港で、上映会に来てくれた人たちや、Keiさんたちが取材撮影した人たちも、状況は異なるけれど、「自分が動かないと変わらない」という思いを、それぞれに抱いていました。また、インドネシアやマレーシアでの上映会、取材をとおして、土地へのリスペクトやその場所、コミュニティに生きる人々の言葉にKeiさんは刺激を受けました。そして、自分も東京を離れ鳥取県へ移住し、小さなスペースを作り、「松崎ゼミナール」「カルチャースクール」を始めました。都市部じゃなくてもやりたいことはできる。現場から日々学びながら、自分たちの途を開いています。(文章by Mugi)
そんなKeiさんから、「もし、ラジオのリスナーの中に映像に興味がある方がいたらと思い、本と映画を紹介します」とメッセージをいただきました。長時間のインタビュー、ありがとうございました。Mugi
松江哲明著『映像作家サバイバル入門―自分で作る/広める/回収するために』フィルムアート社、2011
映像制作してインターネット上で公開していたときに、人に見せている実感がなく、どうしたらよいかと迷っているときに出会った本。監督の松江さんの映画制作の「後」が丁寧に書かれている良書。DVD制作や上映ツアーのアイデアをここからもらいました。
『Living Room : space & place in infoshop culture』
Irregular Rhythem Asylumで教えてもらったドキュメンタリー、アメリカのインフォショップを巡った映画で、『Constellation』はこんな映画になればいいなと思って作りました。
「たみ」(ゲストハウス)
自分が住んでいる地域の、映画にも縁がある2つのお店を紹介します。『BOOKSTORE~移住編~』の舞台になった鳥取県にあるゲストハウス・シェアハウス。オーナー2人と若いスタッフ、住民たちが集まったりする町のコミュニティスペースです。
「汽水空港」
『BOOKSTORE~移住編~』の主人公こと、モリテツヤくんの本屋「汽水空港」。人文系の本から建築の本までアナキズムとD.I.Y色の強いラインナップです。映画の後に、小屋をD.I.Yで一から作りお店をオープンさせたものの、被災。現在、2017年10月のリニューアルオープン目指して奮闘中です。by Kei
■ The fin 「Through The Deep」■ My Little Airport「公司裁員三百人」■イ・ラン「神様ごっこ」