年の瀬
慌ただしい年末、いかがお過ごしですか。Mugikoは、2週間ぶりの出演、WRFUのスタジオのTomさんと季節の話をしようとしたのですが、「クリスマス、関心ないなあ」であえなく、会話終了。その後、Syakaさんのトーク(後半)をにぎやかにお届けしました。
Podcastは4部構成
Part.1, 今週のトークと曲の紹介
Part.2, 夫婦の親密言語(英語)をYutaくんが聞き分け、パパがサンタ疑惑
Part.3, Yutaくん、Youtubeで日本語を吸収(?)、ネットで多言語習得の時代
Part.4,好きこそものの上手なれ、ネットで広がるサブカル系日本語
Yutaくん、英語を聞き取り、パパがサンタ疑惑浮上
Sayakaさんのトークの後半をお届けしました(前半:Podcast No.349)。Sayakaさんは、南仏Albiに、フランス人の夫、Phillipeさんと、息子のYutaくん(8歳)と住んでいます。1年の4ヶ月をお仕事のため帰国、Yutaくんと日本で過ごします。今日のトークのテーマは、国際結婚の夫婦の子供の言語習得について、奥が深いお話です。
親たちの「親密言語(英語)」の内緒話を聞き取るYutaくん
Sayakaさんは、留学中のアメリカでPhillipeさんと知り合って以来、結婚してからも2人の会話は英語です。Yutaくんに対しては、Phillipeさんはフランス語で、Sayakaさんは日本語で話しかけます。Yuatくんは、親たちの英語の会話が聞き取れないと思っていました。ところが、夫婦でYutaくんのクリスマスのプレゼントの話をしているとき、こんなことが起きました、、、、続きはぜひ、Podcastでお聞き下さい。
かつて、日系人にとって限られた日本語学習の場
Sayakaさんが高校、大学でアメリカに留学していた時には、周囲に日系人の友人(アメリカ人の父、日本人の母)が何人もいました。友人たちは、子供の頃、日本語を学ぶ機会がなく、日本へ行っても、祖父母や親戚と話せず、それをとても残念がっていました。そんな経験から、Sayakaさんは、自分の子供には、日本語で語りかけようと思っていました。しかし、お母さんが話すだけでは、フランスに滞在しているとフランス語に接する機会が圧倒的に多く、日本語能力をなかなか維持できない、はずでした。
Yutaくん、お好みのYoutubeで日本語学習
ところが、Yutaくんは、「日本語の方が自分の言いたいことを表現できる」そうです。Syakaさんが、Yutaくんにとくに日本語を教えているわけではありません。そこで、Sayakaさんが、周囲の国際結婚(フランス人男性と日本人女性)の知り合いのケースも考えてみると、ある共通点に気づきました。生活のなかで、Youtubeなどをとおして日本のアニメやお笑いや音楽や、その他なんでも好きなものをしょっちゅう見ている子供たちは、日本語をよく吸収し、話すことができる傾向にあります。Yutaくんの場合は、漢字も小学校5年生程度まで、読めるようになってきました。
ネットをとおして複数の言語を話せるように
Yutaくん曰く、日本語のYoutubeのほうが面白い。Sayakaさんの説明では、フランスはコメディでも、大人の世界と子供向けとは分けられているけれど、日本語のお笑いは、そうした境界が低く、子供も大人も楽しめてしまう。メディアをとおして自分の好みの情報へ次々とアクセスすることによって、子供たちが受ける影響はさまざまですが、言語に関しては、自分が今いる場所に制約されずに複数の言語を話せる人たちが、これまでよりずっと増えるのではないか、とSayakaさんは考えています。(まとめby Mugi)
言葉と文化への親近感と日本語学習
たとえば、イリノイ大学で日本語を学ぶ学生も、インターネットをとおして日本のサブカルチャーにふれ、親近感をいだき、日本語を学び始めたという人が多いのではないかと思います。ネットのなかでふれる言葉が、教科書に記された「正しい」日本語とは限らないけれど、まずは、「好きこそものの上手なれ。」by Mugi
■Maxime le Forestier 「Ne quelque part」■LA-PPISCH「内緒」■C&K「キミの言葉で」■ Youn Sun Nah「NewDawn」from Lento