No.421-2, April12, 2019,好きな小説、作家について語ります with Mito-san & Sasaki-san

Kanaさんのインタビューシリーズ

Harukana Show Podcast No.420の後半は、Kanaさんのインタビューシリーズです(これまでのPodcastは、 No.415、 No.420へ)。今回は、Kyotoにある大学の院生、MitoさんとSasakiさんに、それぞれの好きな小説、作家についてお話を伺いました。(下記のまとめの文章もKanaさんです)

*U-Cでは今週は、イリノイ大学図書館が主催して、地域や学内でSmall Press関連のイベントが開催されました。Edible Book Festivalの写真も下記に掲載します(Mugi)。

Sasaki-san & Mito-san@Kyoto, 2019

Part2, MitoさんとSasakiさんの小説論(前半、後半)

Mitoさんの修士論文「ルイス・キャロルの創作観」

Mitoさんは先月、修士課程を修了されました。研究テーマは児童文学作家の「ルイス・キャロルの創作観」についてで、これまで断片的にしか取り上げられてこなかったルイス・キャロル(1832-1898)という作家の像を、彼の晩年の文学作品である『シルヴィーとブルーノ』を中心に据えて読み解きながら、作家の新たな全体像をとらえました。

Edible Book Fest190406

好きな作品への知識欲をもとに丹念な研究を展開

キャロルといえば、後にアニメーションにもなった『不思議の国のアリス』という作品があまりにも有名ですが、当時のイギリスで社会問題となっていた神学論争に対しての独自の立場をとり、また論理学の教師としての一面も持っていたそうです。Mitoさんは、キャロルとその作品を好きだなあというご自分の気持ちから沸き起こる知識欲をもとにしながら、一作家のそれぞれの面がつながるところを見つけてゆき、緻密に修士論文としてまとめられています。

14th Annual C-U Edible Book Festival@Lincoln Square, April6, 2019

安部公房とガブリエル・ガルシア・マルケスを比較文学する

Sasakiさんは、現在京都にある大学の博士課程に在籍されています。研究分野は比較文学で、取り上げている作家は日本の作家の安部公房と、コロンビアの作家ガブリエル・ガルシア=マルケスです。無国籍風の文体を持つ安部公房と、ラテンアメリカ的な作家性を強く持つガルシア=マルケスの共通点を、ご自分の視点から探し深めてゆかれたいということで、とても面白い研究の道程をお話しして頂きました。

14th Annual C-U Edible Book Festival@Lincoln Square, April6, 2019

小説を通してさらなる外の世界へ

Sasakiさんも小さいころから小説が好きだったということで、自分のいる現実の世界の会話や景色以上の世界、外の世界を見せてくれる小説に対する思いを、大学院生になられた現在でも大切にされながら研究を続けられているのかなと、お話を聞きながら感じました。まとめbyKana

Part3, コメントby Ryuta&Mugi

■ELLEGARDEN「指輪」■宇多田ヒカル「Never Let Go」■あいみょん「君はロックを聴かない

 

 

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