No.617, Jan. 20, 2023, 「公共図書館のデリバリーサービス」、ヒップホップな曲たちと

UIUCも今週から新学期開始

Satomiさんから春学期の開始と公共図書館のデリバリーサービスについてのお便りをいただきました。今日は、少し変わった曲たちをお届けしました。収録は日本時間の1月19日22時、RyutaさんはShizuokaから、MugikoはKyotoから参加しました。

Part1, Public LibraryのHome Delivery Service by Satomi

Part2, 日本の図書館の宅配サービス、今週の読書『レペゼン母』

Part3, Tomさん選曲、今時のヒップホップ、ラップ、水曜日のカンパネラ

Part4, Ryutaさんの選曲は、UKベースなバーチャルバンド、Gollilaz

比較的暖かい、曇り空の春学期、キャンパスに活気

こちらイリノイは、クリスマス前に大寒波がやってきたのですが、クリスマス以降はどちらかというと比較的暖かくて、そしてどんよりとした曇り空の冬を迎えています。イリノイ大学は今日から春学期が始まりました。学生も帰ってきて、少しですが活気が戻ってきた感じです。

先月、Harukana Showで図書館のことを話題にしていましたね。最近知ったのですが、アーバナ公立図書館は、体の不自由な人たちには本の配達をしているそうです(こちらを参照)。多くの人たちに図書館を利用してもらうためにいろんなサービスをしているんだなあ、と感心しました。今年も時々、Harukana Showにシャンペーン・アーバナから情報を提供できたら、と思っています。では、本年もどうぞよろしくお願いします。-Satomi

HSで図書館の配達サービスについて初話題。Satomiさん、貴重な情報とメッセージをありがとうございます。

本以外の図書館が扱う映像やゲームも自宅や施設に配達

さまざまな理由で来館することができない利用者(地域住民で図書館カード保持者)が、このサービスを利用できます。本だけでなく、DVD, Audiobook, CD なども借りることができます。また、Urbana Free Libraryは、ボードゲームなども貸し出しています(The Library also lends board games, musical instruments, crafting equipment, and science equipment, to name a few. Ask our volunteers for more information. )詳しくは、各図書館のHome Deliveryのページをご覧ください。→Urbana Free LibraryChampaign Pubilic Library

昔は馬で配達、図書館のボランティア活動は人気

Ryutaさんのお話(Part2)では、アメリカでは19世紀の末に各地で公共図書館が設立され、20世紀初めには、山地などでは馬で配達していたこともあるそうです。現在では、図書館でのボランティア活動を希望する人は多く、配達だけでなく、返却された本の配架など図書館内の作業にも携わっています。

万人のための図書館、配達サービス、移動図書館、まちかどライブラリー

日本でも、公共図書館では、さまざまな本の配達サービスが行われています。Ryutaさんが、トークの中で「万人のための図書館」という表現をされたのが印象的でした。できるだけ多くの人に図書館を利用してほしい。さまざまな事情で図書館まで来れない人に希望のジャンルの選書を行ったり、子育て中の方に絵本を届けたりしているところもあります。昨年、Takakuraさんが「図書館とボードゲーム」について話された時に、移動図書館とVRヘッドについてふれられていました(No.601-2)。情報の地域格差をちぢめることも公共図書館の役割です。駅前に図書館の分館やデスクを置いて、そこで本を借りたり返却することができる便利な仕組みを作っているところもあります。また、私設のまちかど図書館など本と人に出会う場作りなども行われています。2023年のHarukana Showでも、いろいろな場所からのライブラリートークをしていきたいと思います。Mugi

手触り感のあることば、一気に読ませる息づかい

今週は本の話題から選曲しました。Mugikoが通勤電車のなかで読んで面白かった本を紹介しました。宇野碧『レペゼン母』講談社、2022。梅農家を営む60歳過ぎのおかん、明子と、30歳代の借金まみれのダメ息子雄大が、最後にラップバトル対決、そこでようやく二人の本音がひらかれていきます。梅農家に関わる人々の少々複雑な関係と手触り感のあることばたち、一気に読ませる息づかいがある小説です。対話のリズムや言葉の間

この小説を読んでいるうちに、ラップの身体的な言葉の感じや、ヒップホップが大切にしている場の空気が、Harkana Showの毎週の番組つくりと少しだけ似ているなあと思いました。毎週話していても、オンラインで初めて出会う人も、久しぶりに話す人も、収録のなかの対話をとおして、その日のリズムがでてきます。言葉と言葉の「間」も含めて、それをどう受けとめてつないでいくのか、シナリオはありません。

場から生まれることばやはずみ

Mugikoの場合、相手の言葉に刺激されて想像がわっと広がって文脈からはみ出そうになることもあれば、言葉を受けとったはずなのに自分の感情や思考が開かない瞬間もあります。でも、話しているわたしと相手だけでなく、リスナーの存在をどこかで意識することで、言葉のうけとり方が広がったり意外な問いが出てきたりします。モノローグともダイアローグとも違う、第三者も含めた場の感じ、そこから生まれる言葉や弾みが、何百回トークをしても新鮮です。

今週のヒップホップな曲たち

本日の最初の曲は、SHIBORI「Delibery」。これを聞いたリスナーさんから届いたコメント、「ミルクラッパーの曲をきいて、なるほど日本の民謡が労働歌であったと同じくラップも労働歌かもしれない、労働にはリズムが必要だもの」。2曲目は、ドラマーのTomさんに、ラップやヒップホップ系のおすすめを聞きました。数秒後の返信には、水曜日のカンパネラ「桃太郎」のリンクが記されていました。3曲目は、同じく「一寸法師」。4曲めは、Tomさんが好きな新しい学校のリーダーズ「WOO! GO!」、(水カンの歌羽とリーダーズとのライブ映像はこちら)。Ryutaさんの選曲は、Gorillaz「Fee Good Inc.」、UKベースなバーチャルバンドです。-Mugi

Champaign Countyの陽性確認数、半減?

UIUCのCOVID-19対策など、Harukana Showでも今後、話題にする予定です。それぞれが気をつけてお過ごしください。

カテゴリー: Harukana Show-Podcast パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です