もう夏時間、HSは日本では土曜日午前8時から
季節の変わり目、日本では三寒四温の温度差が大きく、心身がなかなかついてゆきません。アメリカでは、3月9日からDay Light Saving、時計の針が1時間進み、中部標準時間と日本の時差は14時間となります。HSの開始時刻は、U-Cでは変わらず金曜日午後6時からですが、日本では土曜日の午前8時からと1時間早くなります。
温泉話で温まり公共図書館の歴史から、学習マンガの話題へ
Part1では、NiigataのYoshiさんからの地元の温泉紹介で温まり、Part2では、Champaignのイベント情報、Read Cross Americαについての話題から、アメリカのPublic Libraryの歴史についてもふれています。Part3では、国際京都マンガミュージアムで開催されたイベントから学習マンガについて話しています。収録は、日本時間の3月5日(水)午後2時から、RyutaさんはShizuokaから、MugikoはKyotoから参加しました。
Part1, 今週末から夏時間、新潟も「温泉県」
先週のTateishさんの「源泉かけ流し」トーク(HS No. 727)を聞いて、NiigataのYoshiさんからの温泉メールと写真が届きました。ありがとうございます。
出湯温泉共同浴場で心身リフレッシュ、大人250円!-Yoshiさん
新潟も「温泉県」でして、身近なところに温泉があります。そこで公衆浴場を一つだけ紹介します。出湯(でゆ)温泉共同浴場はシンプルな建物で大人250円で利用できます。車が便利で、無料駐車場があります。このメールは3月2日、日曜日に書いてますが、ゆっくり休みたいと思い、昼からここに行ってきました。気軽に利用できるのがとてもよいですね。心身ともにリフレッシュして帰ってきたところです。-Yoshi
五頭温泉郷の温泉と旅館のバリアフリー
共同浴場の料金が大人250 円とはびっくり。「五頭温泉郷」のサイトを見ると、村杉温泉・今板温泉・出湯温泉という三つの温泉があり、それぞれの温泉の「泉質」「泉温」「効能」「適応症」などについて紹介されていて、先週のTateishiさんとのトークがより具体的にイメージできました。また宿泊ガイドに掲載されている温泉旅館に「高齢の方や障がいのある方のためのバリアフリー」について、設備や貸出器具、筆談や手話によるコミュニケーション、食事のアレルギーの対応など、さまざまな項目が提示されています。利用者がそれぞれのニーズに合わせて事前に問い合わせもしやすそう。Kyotoの街中を歩いていても、「銭湯」の存在が気になってきました。-Mugi
Part2, Read Across America、Urbana “Free” Library、公共図書館史
Lincoln SquareでRead Across America
「Read Across America- Champaign Urbana Celebration 」が2025年3月8日(土)10am-1pmにLincoln Squareで開催されます。絵本の読み聞かせイベントです。土曜日なので8am-正午まで「Winter Farmers Market in Lincoln Square Mall」も開催中。
Urbana Free Libraryの開設150年イベント開催中
Urbana Free Libraryは昨年、設立150年を迎え、関連するイベントが行われています(150 Years at The Urbana Free Library)。この図書館がもともとは有料の会員制図書館(Subscription Library)だったのが、Urbanaの市議会のもとで、1874年6月16日に無料(Free)の公共図書館となる経緯は、BEGINNINGS OF THE URBANA FREE LIBRARYに 詳しく記されています。150年前に、一般の住民が、公共図書館を初めて利用する時、ドキドキしただろうなあ。-Mugi
19世紀半ばごろまでの米国ではsubscription libraryと呼ばれる会員制の図書館が一般的でした。あるていどの公共性はあるものの、会員権を購入し、年会費を納める必要があったため、誰でも使える図書館というわけではありませんでした。地元自治体の税収入主体で運営され、あらゆる市民が無料で利用できる「公共図書館」は、1854年に開館したボストン公共図書館が初とされています。1874年開館のUrbana Free Libraryは、無料の公共図書館としては歴史のある部類に入ります。わざわざ「Free」と名乗っているところも「老舗」の証かもしれません。- Ryuta
それぞれの国や地域で、公共図書館がどのように展開していくのかを地図に記したGISのマップがあったら、知/情報と政治/経済の関係がグローカルに可視化されて、パブリックとは何かをさまざまな角度から考えることができそう。Public LibraryのGIS研究があればぜひ教えてください。-Mugi
Part3, 岩倉使節団150年を記念した「学習マンガ」についての話題
Part3では、京都国際マンガミュージアムで3月1日に開催された「岩倉使節団150年:マンガで考える日本の近代」(第10回日文研ー京都アカデミックブリッジ)についてふれました。「1871年、岩倉具視を大使とする総勢100名を超える日本人が、2年近くの長きにわたって西洋諸国を訪れて回る文明視察の旅に出ました」。それから150年を記念して、国際日本文化センターと京都精華大学/京都国際マンガミュージアムが、岩倉使節団の学習マンガを制作し、その記念シンポジウムでした。
ちなみにこのとき、使節団の同行者の一部がニューヨークでアスター図書館(ニューヨーク公共図書館の前身のひとつ)を訪問し、米国の都市には「書庫」(しょこ/ふみのくら)なるものがある、ということを報告しています。(「図書館」という言葉は英語のlibraryや仏語のbibliothèqueの翻訳語なので、当時まだ日本にはありませんでした。)- Ryuta
「学習マンガ」の変化、テキストのマンガへの翻訳、多文化間の翻訳
4人のパネリスト(瀧井一博さん、濱田咲乃さん、伊藤遊さん、佐藤=ロスベアグ・ナナさん)のお話がとても興味深く、印象に残ったことをHSでMugikoが少しお話ししました。伊藤遊さんが話された学習マンガの歴史や表現の変化、佐藤=ロスベアグ・ナナさんが言及された歴史のマンガへの翻訳、多文化間の翻訳の難しさなど、HSの最近の番組で話題にした内容とも関連していました(例えば、ゲームやマンガの「翻訳」について:No.726-1など)。教育を目的に制作され図書館などで利用されている日本語の学習マンガが多言語に翻訳されたら、海外ではどのように読まれるだろうか。-Mugi
◾️伊勢正三「なごり雪」◾️図書館探検部「Invitation〜図書館へいらっしゃい〜」◾️山根麻衣「クロック・ロックにわとりじゃん」
WRFUアーカイブ
WRFUの番組アーカイブはShow Recording Archiveへ。2016年以降のHarukana Showも2016年以降の番組を音楽入りで聞くことができます。今週のHSはこちらです→2025-03-07-1800.mp3 (55MB)