No. 726-1, Feb. 21, 2025, 「サステナブル」、「ゲーム、マンガ、アニメ、映画の翻訳」ーParkland Collegeの皆さんのトークから

WRSUスタジオのPC、復旧。無事に放送・配信できました1

おまたせしましたが、今週はKanaさん(Hiroshima)とRyutaさん(Shizuoka)とMugiko(Kyoto)とのトークをまとめてお届けします。前半(No. 726-1)は、Parkland Collegeの皆さんのトーク(No. 723, No. 724)への感想です。後半は、KanaさんとYuunaさんの姉妹アート展示のレポート(No.726-2へ)です。収録は2月12日。3人が、こたつに入っておしゃべりしているような雰囲気です。寒い日が続きますが、トークを聞いて温まってください。

Part1, 「サステナブル」「SDGs」と暮らし

Parkland Collegeの皆さんのトークについて、NiigataのYoshiさんからこんなコメントをいただきました。ありがとうございます。

「サステナブルファッション」についての卒業研究 by Yoshiさん

「HS No. 724の放送で、持続可能な衣類についての話(McChieleyさん)がありましたが、私のゼミ生でアパレル業界によるSDGsへの取り組みについて卒業論文を書いた人がいます。そのときも多くの素材が無駄に廃棄される問題や、製造現場の低賃金労働などが取り上げられていました。

私は服に限らず、一度買ったものをなるべく長く使おうとする人間で、スマホもまったく買い換えないので、どんどん時代遅れになっています。これは持続可能なのかどうか分かりませんが…また、お便りします。-Yoshi

グローバルな生産と流通の仕組みとSDGsの標語と自身の暮らし

たしかにMugikoが勤務していた大学でも、環境問題や持続可能性について関心を持つ学生は多くいました。卒業研究においても、企業やNPOの取り組みについて様々な資料から情報をえて、自分でも取材したり、エシカル消費を実践する人に話を聞いたりしています。SDGsやサステナブルに関する標語はしばしば目にしますが、大量生産、大量廃棄されるグローバルな仕組みを、自身の暮らしをとおして考えるのは容易ではないなあとも思います。

購入した衣服の利用期間の短縮、Vintage古着への関心

衣服に関しては多くの学生がシーズンごとの流行を取り入れたファッションを着こなし、一つの服の利用期間がどんどん短くなっている印象を受けます。新しいものだけでなく、古着への関心も高く、異なる世代のファッションを自分流に取り入れておしゃれに楽しんでいる人もいますが(”Vintage”はお値段も高くてびっくり)。

McChieleyさんが来日されて、どんなサステナブルな日本を発見されるのか、ぜひ、またレポートしてください。-Mugi

環境省 「SUSTAINABLE FASHION: これからのファッションを持続可能に

Part2, 「上下関係など」、社会、文化の翻訳の難しさ

Parkland Collegeは、Travisさんが説明されていたように(No. 723)、コミュニティカレッジ(日本の短期大学/専門学校)です。日本文化や歴史、言語を専門ではない様々な領域の学生(今回は理系が多い)が、それぞれの関心から参加できるリーゾナブルな短期海外研修があるのは魅力的ですね。

ビジュアル化された日本のイメージの広がり

今回の、皆さんのトークを聞いて、Mugikoは、マンガ、アニメ、映画、ゲームをとおしてよりビジュアル化された日本のイメージが広がっているような印象を受けました。眼科医をめざすJaceさんが日本のマンガやアニメをとおして初めて日本にふれ(No. 723, Part2)、野球をしていたClaytonさんはマンガ、アニメにはまってスポーツにおける上下関係がアメリカとは違うことに気づき(No. 723, Part3)、Chaseさんがゲームから日本の神道、カミに興味を持つようになりました( No. 724, Part2)。

日本文化のグローバルな流通と翻訳

様々な「日本文化」がこうした媒体をとおしてグローバルに流通していますが、異なる文化間の「翻訳」にどんな難しさがあるのだろう。UKのゲームを日本語に翻訳されていたRyutaさんの経験について聞いてみました。-Mugi

文化差の翻訳の難しさ、日本の上下関係

文化差の翻訳、ということでいうと、日本の上下関係、特に、日常生活の中にある、年齢(先輩と後輩)や立場(上司と部下)が元になった細かいものが英語には翻訳しにくい、というのはよく言われていることだと思います。

UK産のアナログゲーム、王族、貴族の「身分制」と「言葉遣い」

いっぽうで、たとえばRyutaが翻訳していたUK産のアナログゲームの例でいうと、英国では(日本やアメリカと比べれば)身近ではあるだろう、王族や貴族がいる「身分制」と、それに関連する言葉が、なんとはなしに出てくるようなことも。これについては、英語でも、「王族に話しかけるときの言葉遣い」「貴族に呼びかけるときに使うべき敬称」といったもの(つまり「敬語」ですね)がきちんと決まっています。

かつての華族、士族の制度、「陛下」と「殿下」の使い分け

そして、日本にも、かつて華族、士族の制度があった時代があるので、そのころに作られた、それらに対応した翻訳語が存在します。(天皇は「陛下」だけど皇太子は「殿下」だったりするのは、おそらくその名残りです。)なので、そのような言葉が出てくる文章を和訳するときには、日本語とはいえ、自分があまり知らず、ふだん使わない言葉の使い分けを意識して翻訳する必要があったり、そんなこともありました。 – Ryuta 

■ Oklou 「fall」 ■Karencici「NOBODY LUVS U :(“」■HoSoVoSo「遠くのあなたへ

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