アメリカからにぎやかに9月
U-CのSatomiさんからトウモロコシのメッセージと写真が届きました(Part1)。そして後半はGISシリーズ第13回、メリーランド州からWataruさんが、地理情報科学(GIS)と「空間的認識」について語ります(Part2 & 3)。広いコーン畑とGISトークで、想像力が一気に広がります。
番組の収録は2025年9月10日(水)、RyutaさんはOsakaから、MugikoはKyotoから参加しました。Wataruさんとのトークは9月7日(日)に収録しました。番組全体(曲入り)は、WRFUのHarukanaShowArchiveから聴取できます。今週の番組はこちらです。
Part1, トウモロコシの「収穫」、Homecoming Week

採りたてのトウモロコシは、ジューシーで甘い。Saikoさんの畑にて, July 27, 2025, Satomi
トウモロコシは一本の苗で一個の実
7月下旬にChampaignから南に車で30分ぐらいの小さな町に住んでいる、友人の彩子Rosenbergerさんのお宅にお邪魔して、トウモロコシを「収穫」させていただきました。イリノイの夏、といえば、やはりトウモロコシですよね。採りたてのトウモロコシは、ジューシーで甘みがあり、美味しかったです。
基本的に、トウモロコシは一本の苗で一個の実ができるだけ、ってご存知でしたか?一つの苗で2個のトウモロコシを取ろうと思っても、2個目のは栄養がいきわたらず美味しくないそうです。トウモロコシって、膨大な土地がなければ効率よく育たないんですね。
Saikoさんのお庭で育てているコーン畑には、この夏、計57人の方々がトウモロコシを収穫にいらした、とのことでした。-Satomi

トウモロコシは一本の苗で一個の実ができるだけ、ってご存知でしたか?-Satomi, IL, July 27, 2025
Saikoさんの畑で、毎年、たくさんの人が新鮮なコーンに直接にふれて、イリノイの夏の思い出もぐっと濃く美味しくなるのかなと思います。Satomiさん、素敵なメッセージと写真をお送りいただき、Saikoさん、写真の掲載を承諾していただき、ありがとうございます。-Mugi
El Grito en Champaign, Sept. 14, 2025
メキシコ独立記念日(9月16日)をお祝いするイベントが、9月14日(日)6PMからダウンタウンChampaignで開催されます。Tomさんも会場設営の手伝いで忙しそうです。

UIUC Homecoming Week, Sept. 21-28. 2025
2025年のHomecoming Weekは、9月21日(日)から9月27日(土)です(JOIN US SEPTEMBER 21-27, 2025 FOR A WEEKLONG CELEBRATION OF HOMECOMING EVENTS! )。まずは9月21日(日)10amにIllinois Homecoming Runがスタート、一週間、たくさんのイベントが開催されます。スケジュールはこちら。そして9月26日(金)にはUIUC Homecoming Parade、9月27日(土)にはFootball Game vs. USC。キャンパスも周辺地域もにぎわいそうです。
Part2, 改めてGISって何だ?「空間的思考」を多角的に鍛える- Wataru
Part3, 空間的思考を活用した実践的なGIS授業-Wataru
9ヶ月ぶりにWataruさんの出演です(前回:HS No. 715 & No. 716)。GISシリーズも13回目、ここで改めて、GISとは何か、その「空間的思考」やWataruさんの大学での授業での活用法などを具体的に話していただきました。RyutaさんとMugikoがワクワクとコメントや質問をしています。そんな会話も、Podcastでお楽しみください。

GIS-今を生きるすべての人々が活用できる思考法のひとつ
アメリカでの教員生活も2年目に入りました。引き続き、Geographic Information Science(地理情報科学:以下GIS)の研究と教育に取り組んでいます。
「どうしてアメリカの大学に留学・就職したの?」「日本の教育と何が違うの?」と友人から聞かれることがあります。あくまで個人的な意見ですが、アメリカのほうが地理学を幅広くとらえて研究しており、教育では地理学を「今を生きるすべての人々が活用できる思考法のひとつ」として授けようとする人が多いように感じます。
「空間的思考」としてのGIS
地理学と聞くと、地域ごとに気候や暮らしを調べたり(いわゆる地誌学)、地形図や世界地図を読み取ったりすることを思い浮かべがちですが、決してそれだけではありません。たとえば、アメリカの National Research Council(全米研究評議会)が2006年に発表した報告書『Learning to Think Spatially』 では、「空間的思考」が地理教育において非常に重要な概念として打ち出されています。
空間的思考とは、物事の位置・形・関係性を空間的に理解し、問題解決に活かす力のことで、具体的には以下の3点が挙げられます:1)位置や方向、距離、規模、パターンなどの空間的関係を理解する力、2) GISや地図などを使って情報を空間的・視覚的に表現する力、3)1と2を基にして、推論・予測・意思決定を行う力。これらを育てることが、現代社会の複雑な問題を構造的に理解し、解決へと導くとされています。
日常生活における空間的思考
難しそうに聞こえるかもしれませんが、実は日常生活の中にもたくさんあります。たとえば「ここから最寄り駅までの行き方」「あそこは窪地だから水がたまりやすい」といった身近な気づきも空間的思考です。さらに「私の意見はあの人に近い」「AはBに含まれる」といった抽象的な概念にまで広がるため、普遍的で重要な考え方といえます。

GISを通じて空間的思考を学ぶ授業
私の授業では、GISを通じて空間的思考をどう学んでもらうかを常に意識しています。たとえば「Decision Making with GIS」という授業では、ビジネス・健康・防犯をテーマに、具体的なシナリオを設定して空間的に解いていきます。例えば、「経営者視点で、複数の出店候補地からどれを選ぼうか?」「市長視点で、市役所を移転するなら、どこだと公平か?」「警官視点で、街をパトロールするならどう巡回するのがよいか?」といった問題に取り組みます。シナリオごとに関連する様々な要素を空間的に重ね合わせて分析し、妥当な結論を導く練習の繰り返しです。
「これも地理学なのか!」
授業を受講した学生からは「これも地理学なのか!」とよく驚かれますが、この空間的思考としての地理学・GISが、まさに自分の興味関心なので、今後も広めていきたいなと思っています。Harukana Show GISシリーズでも、店舗の立地分布や、ウォーカビリティ研究、選挙やCOVID-19対策への活用事例について取り上げましたね。今後も折に触れて紹介していきます!-Wataru

アメリカではほとんどの大学にGISに関するプログラムがあり、幅広い分野で活用されていることに驚きました。Ryutaさんが勤務していた大学図書館でもGISのワークショップを開催し、専門ライブラリアンが配置されていたそうです。情報を整理し伝えるメディアとして、世界を見る思考法として、社会に働きかけるツールとして、GISがどのように活用されているのか。来週も続きをお楽しみに。-Mugi
◼️island echo「とうもろこし」◼️Mrs. GREEN APPLE「Columbus」◼️Travis「Walking in the Sun」