生放送、お休みしました
U-Cは、独立記念日の行事でにぎやかな週末でしょうか。本日のHarukana Showは、UrbanaのWRFUのスタジオからの生放送はお休み、Podcastのみとなります。
U-Cはまだ涼しい夏
UrbanaのTamakiさんから、メールが届きました。「最近は涼しいなぁ、の7月です、曇りの日が多いからかもしれません。それにファーマーズマーケットでトラックの西瓜ベンダーをまだ見かけないので真夏という気がしないような。」ところで、アメリカではスイカは、どんな食べ方をしますか?(日本のように)かぶりつく?ナイフとフォークで一口大に切りながらいただく?今度、そんな話題もトークいたしまよう。
七夕のねがいごと
Kyotoはもうすぐ祇園祭、その前に、七夕ですね。商店街を歩いていると笹にたくさんの短冊、願いごとが書かれています。「さっかあせんしゅになりたい」「おみせやさんになれますように」 。「ようつうがでませんように」(mugi)
夏の夜にドライブイン・シアター
Tamakiさんが送ってくれたローカル情報、Gibson CityにあるDrive Movie Theater Harvest Moon、夏の長い夜をたっぷり楽しめそうです。Gates open at 6:30 pm Friday & Saturday and 7:30pm on Sunday – Thursday.詳しくはこちらへ。
En-Zineトーク2Mugikoの場合
「途中を形にして伝える」
先週のTateishiさんに続いて(Podcast No.222)、En-Zineトーク第2回。Mugikoに与えられたテーマは、「ラジオとZine」。私にとっては、どちらも、「途中を形にして伝えながら、いろいろな人と時間と場所と情報をつなぐ」媒体です。Mugikoの英米でのフィールドワークの経験を話しながら、「Zineなるもの」について考えます。
音声と合わせて下のスライドを見ていただくと、少しは分かりやすいかもしれません。
Harukana ShowとGMZ(1)©Mugiko,July3, 2015:IMCとの出会い、Haruakana Show開始
Harukana ShowとGMZ(2)©Mugiko,July3, 2015:Grassroots Media Zineとは
Harukana ShowとGMZ(3)©Mugiko,July3, 2015:まとめ「Zineなるもの」&ふろく
オルタナティブ・メディアとは何だろう?
2010年9月。Urbanaに引っ越して、近所にIndependent Media Centre(IMC)を発見しました。NPOのメディア&アート・センターです。いろいろな活動を見学すると、WRFUのメンバーが言いました。「日本語でラジオ番組してみたら」と。絶対無理。でも、ふと考えました。オルタナティブ・メディアって何だろう?一人の声でも、一人に向けてのメッセージでも伝えることができる、そんなメディアではないかなあ。ここに知り合いがいなくても、メディアを使って、そこからつながりを作ることができるかもしれない。
様子をみること半年、でも、コミュニティ・ラジオの活動を見学しているだけでは、何も起こらない。2011年3月、WRFUのミィーティングで提案してみました。「ラジオ局のスタジオと日本をインターネットでつないだ生放送のトーク番組をしてみたい」。「クール!」、あっさりと承認。WRFUで他の番組を長年、担当しているTomさんが機材を担当してくれることになりました。
始まりは自分で作る、続きは動きながら考える、プロセスを形にする
「やります」と言葉にすると、Tsujinoさん、Tateishiさんが日本から番組に参加してくれました。動き出すと、Alexさん、Ryutaさん、Tamakiさんが、WRFUのスタジオに来てくれました。始まりは自分で作る、でも、続きは動きながらみんなで考える(ずるいかな)。そして、プロセスを形にしていろいろな人と共有する。
そんなふうに、毎週1時間の放送とサイト作成を更新し、Harukana Showは5年目を迎えました。たくさんのゲストが出演してくれました。美しい日本語や英語や業界の言葉じゃなくていい、上手なおしゃべりじゃなくても、その人の実感がともなうとき、言葉は力をもつ。Harukana Showから学んだことです。自分の言葉で話せる媒体、大事にしたいと思います。
アメリカのZine Cultureとは?
IMCにはさまざまな活動がありますが、Radical Librarian Groupもその1つです。Zine Libraryを運営し、IMCでMid-West Zine Festを開催したこともあります。Harukana Showを始めたばかりの頃、関係者のChrisさんにお話を伺いました。「アメリカのZineとは?」。4年前のPodcastのページに書いたこの文章を読み、Mugikoは、アメリカのZine Cultureからも、いつのまにか影響を受けてきたのかなと思います。
「今日のzinesが扱う領域はさまざまですが、企業やマスメディアの利益や販路とは別のかたちで、 さまざまなの立場の声、表現、主張を、 手づくりの印刷物、出版物として伝えていく活動なのかな、と思います。Chrisさんの話のなかで、何度か、”outside of mainstream”と表現されていました。アメリカのzinesには、マジョリティの排他性への批判が、根底にはありそうです。”長いものには巻かれない、そこにzinesがある”、これは、私がクリスさんの話から受けたzinesの活動の印象です。」Podcast No.4-1 (April 22, 2011)
コミュニケーション・ツール
Grassroots Media Zineは、Mugikoのイリノイとロンドンでのフィールドワークの物語です(GMZ#1, GMZ#2)。取材をさせていただいた、その人の言葉を英語で編んでゆきたい、英米の友人たちに英語で伝えたい。デジタルな放送やサイトとは違い、紙媒体のZineは、物として存在しています。Zineを作ったら、お世話になった人に届けたい、そこから次が始まるのではないかと思いました。途中だからこそ表現する、答えがなくても問いかける、そこから対話を始める。Harukana ShowもGrassroots Media Zineも、ある種のコミュニケーション・ツールであるという点では同じです。
ZineでつながるEn-Zine裏話
2011年、Stuart Hall氏にお会いした際に、「KobeにはHirokiがいる。会うといいよ」と話してくれました。氏のインタビューをようやくGMZ#2にまとめて、2015年1月に、神戸大学のOgasawara Hirokiさんに送りました。Ogasawaraさんからは、「会いましょう」と返信が来ました。そして、カルチュラル・タイフーンでのZine 企画が始まりました。私がHirokiさんにTateishiさんと『Football Activist』を紹介し(実は、以前、2人はカルタイで出会っている)、Hirokiさんが、Zine企画にSabuさんを紹介し(Sabuさんは、Tateishiさんのフリーペーパー「Howe」におおいに触発され、『未知の駅』を制作)、それぞれのZineをとおして縁がつながり、この企画は、En(縁)-Zineというタイトルになりました。私たちをつないでくれたStuart Hall氏に心から感謝します。