No.271, May27, 2016, 「アメリカーナ」、GMZ#3物語(2)Zineの歩き方

5月、U-CもKyotoも、もう初夏

U-CもKyotoも、まだ5月だというのに、初夏のような1週間でした。Kyotoは最高気温が33℃という日もありました。ChampaignのTomさんは夜はエアコンをつけて寝ているそうです。今日は、UrbanaのWRFUのスタジオのTomさんとKyotoからMugikoの2人が日本語と英語をまぜておしゃべり、WRFUからの生放送のStreamingを聞きながらTamkaiさんがメッセージを送ってくれました。番組へのメール:harukanashow@gmail.com

Kyotoはもう初夏@May26, 2017

Kyotoはもう初夏、スイカの布とペーパーウェイトはIllinoisから@May26, 2017

Podcast は2部構成

HS Podcast No.271-1, May27, 2016:アメリカーナとイベント情報

HS Podcast No.271-2, May27, 2016:GMZ#3物語(2)Mugiko&Tateishi

「アメリカーナ」、ルーツ・ミュージック系の盛り上がり

『MUSIC MAGAZINE』6号(1961)に「アメリカーナの現在 ルーツ・ミュージックの現状と聞どころを徹底紹介!」という特集が掲載されていました。

アメリカの音楽用語としてのアメリカーナが一般雑誌などでも用いられることが増え、定着しつつあるが、緩いくくりの用語であり、その定義は曖昧だ。簡単な説明としては、アメリカのルーツ・ミュージックとそれに根ざす、または影響を受けた音楽全般だ。つまり、フォーク、伝統的または非主流派カントリー、ブルーグラス、オールドタイムに、ブルーズやゴスペルといった黒人音楽、ケイジャン、ザディコ、テックスメックスなどの地域音楽、そして、そういった音楽の要素を取り入れたロック・バンドやシンガー・ソングライターである。」(五十嵐正、同書、pp.92-93)

シシリアレモンの蕾@Mugiko House, May7, 2016

シシリアレモンの蕾@Mugiko House, May7, 2016

ルーツ・ミュージックというと、好きな人は好きだけど、、、ちょっと入りにくそうとMugikoは思っていました。ところが、雑誌で最近の「アメリカーナ」として紹介されているアルバムを聞いてみると、ルーツへのこだわりと、ジャンルのひろがりとのり(リズム)のよさがあって、ひきこまれました。

■Caolina Chocolate Drops「Cornbread and Butterbeans」from Genuine Negro Jip (2010)■ Rhiannon Giddens 「Don’t Let it Trouble Your Mind」 from Tomorrow is My Turn ■Punch Brothers「Magnet」from The Phosphorescent Blues(2015) ■Leyla McCalla  「Far from Your Web」 from A Day from Hunter, a Day for the Prey

「Punch brothers、去年夏にライブ行きました、彼らのPerformanceは凄い!の一言。バンジョーの彼はUofI卒業生、若いEnergeticなバンドです。」by Tamaki

シシリアレモンの花@Mugiko Houseの庭、May7, 2016

シシリアレモンの花@Mugiko Houseの庭、May7, 2016

イベント情報:野外コンサートの季節!

Irish Fest @ Allerton Park, 6/3(金)June3, 6pm-9pm The University of Illinois’ majestic park does charge admission, $5 per person or $10 per family for its outdoors concerts. Coming up.

◎世界3大レースの1つ、Indy 500が開催中!:5/16-5/29(Wikipedia:インディ500)

The Indianapolis Motor Speedway is located at 4790 W. 16th St., Indianapolis, IN 46222.

インディ500、日本でもTVで放送していると思いますよ。もし観に行くとしても一日中というよりちょっと雰囲気を味わいたい程度でいいんです、ご想像通り相当ウルサイそうです。by Tamaki

何ヶ月も木ぶら下がっていたシシリアレモン、先日、落下@Kyoto,May20, 2016

何ヶ月も木ぶら下がっていたシシリアレモン、先日、落下@Kyoto,May20, 2016

TateishiさんとMugikoZineトーク、GMZ#3物語(1)

先週に引き続き、TateihiさんとMugikoのZineトーク、後半です。

先週までのあらすじ(Podcast No.270, HOWE*2016.5.22)

GMZ3の特集は、1960年代に数々のイベント、活動を仕掛けた、ロンドンのカウンターカルチャーのグル的存在John ‘Hoppy’ Hopkins (John ‘Hoppy’ Hopkins Obituary )へのインタビュー。Mugikoは、東京のInnuniqueという印刷所に行き、60年代という時代にあう紙を選んでもらいました。そして、GMZ3が段ボール箱7箱、500冊届きました。これを誰にとうやって届けるのか、Zine を作っているときには、考えていませんでした。

Hoppyの友人とフィールドワークのつながり

まずは、ロンドンのHoppyの友人たちと、私がフィールドワークでお世話になった人々とHousmans Bookshop、そしてイリノイのTomさん宅へ、計300部あまりを海外へ発送しました。Hoppyの親友たちが、彼の死後も、GMZ3制作に協力してくれました。友人ネットワークをとおしてZineが人から人へと届けられています。

特別郵袋印刷物にて出荷from Kyoto, May22, 2016

特別郵袋印刷物にて出荷from Kyoto, May22, 2016

ハジメテの特別郵袋印刷物

今回は初めて、「同一差出人さまから同一受取人さまあてに印刷物を送る際に便利な発送方法」(特別郵袋印刷物)を利用しました。60冊、80冊のZineを段ボール箱を、郵便局が用意した大きな袋に入れ、住所を書き込んだ専用の札をつけます。集荷に来られた方も、ユータイ初体験、最初は郵袋が小さすぎ、次は書類が異なり、さらには、アメリカとイギリスでは諸規則が異なり、その度に書類やら何らやを取りにゆき、郵便局とのあいだを何度も往復されました。2週間後、ロンドンからこんなメールが来ました。

All the copies arrived well packed in a lovely Japanese postal sack.

先方はこのアーミーっぽい(ラブリーな)袋ごと郵便物を受け取ることになります。けっこうインパクトがあるなと思います。

日本からTomさん宅に届いた特別郵袋印刷物@Champaign, May7, 2016

日本からTomさん宅に届いた特別郵袋印刷物@Champaign, May7, 2016

Housmans Bookshop

Hoppyは、1960年代にHousmans Bookshopの建物内で発行していた新聞、Peace Newsにカメラマンとして関わっていたり、この本屋の地下を自分たちの活動の集会場としても利用していました。現在、Housmans Bookshopで、GMZ3を扱っています。この本屋さんへやってくる人たちが、偶然にもこのZineを手にとってもらえたらうれしい。

表現者としてのコラボレーション

このZineは、いろいろな人との協働をとおして作られています。Mugikoがインタビューを編集、60年代の資料と組み合わせ、物語の原文を英語で作成しました。これをもとにTomさんとhangoutで話し合い、Tomさんが英語で書き直す。それを読み、また議論する。このやりとりを、何百回と重ねました。こうして、文章の翻訳や口述筆記でもなく、2人の表現者によるコラボレーションとしてのZineができあがっていきました。

The sixtiesをデザインする

Tomさんは、60年代という時代とグローバルな文化を、人生のなかで、あるいはミュージシャンとして活動家として体験しています。その実感は、Zineの表紙やレイアウト、フォントなどの「デザイン」としてに表現されています。表紙の装丁について、Tateishiさんが「ひとつひとつの円(縁)がつながって大きな円(縁)を作っていく、そんなイメージですね話しています。Tomさんも番組の最後に、「GMZ1と2は、情報を伝えるシンプルなZine作りだったけれど、GMZ3は、Hoppyや60年代の感性を受けとめ表現しようとしたし、それは成功しているんじゃないかと思う」とコメントしています。

GMZ3表紙、円がつがり縁になる designed by Tom

GMZ3表紙、円がつがり縁になる designed by Tom

多様なイメージをつなぐ

Hoppyをはじめこの雑誌の登場人物は、それぞれに60年代について語りますが、一人一人の体験も時代にたいする感性も同じではありません。私には、60年代のロンドンについては取材の内容について、リアルタイムな「実感」はありません。だからこそ、私が受け取った多様なイメージを、つなぎながら、ブリコラージュとしての物語(Zine)を作ることができるのかなと思います。

対話醸成装置としてのZine

昨年のカルチュラル・タイフーンで、En-Zine(Zineの輪):「反時代的対話醸成装置」という座談会が行われました。企画者のOgasawaraさんの問いかけ、「SNS隆盛の時代に、あえて紙媒体によってコミュニケーションを作り出すZine。なぜ、いまZineなのか」のもと、zine作りに関わっているSabuさん、Tateishiさん、MugikoがそれぞれのZine観について話しました。(HS Podcast No.222No.223,  No.224, No.225)。 私は、手にとる物としてのZineが、時間をかけて歩いていく、その効率の悪さ、不器用さのなかに、パーソナルな対話を触発し醸成していく楽しさがあるような気がします。Tateishiさんが、トークのなかで「忘れた頃にリアクションがありますよ」と話したのが印象的でした。

Grassroots Media Zine websiteはこちら

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Zine的つながりとSNS的感性

Hoppyは、パーソナルなつながりを紡ぎながらある時代のうねりをつくっていきました。彼の人生には、対面的な関係と対話を大切にし開いた時間のなかでの偶然の展開を楽しむZine的感性と、市場(人々のニーズ)を読み多数のネットワークを瞬間的につなぎ機能させるSNS的な感性の両方を持っていたのだと思います。GMZ3は、HoppyのZine的なつながりのなかをまずは歩いていす。

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