No.584, June 3, 2022,「SKU自分語り企画」について自分語りする (2) with Ryuta

季節の風景

それぞれの場所でいかがお過ごしですか。今週の番組収録は、6月2日、ShizuokaからRyutaさん、KyotoからMugiko が参加しました。雨が降るごとに木々の葉が茂り、アジサイが色づき、ドクダミの花が道端に所狭しと咲いています。日本では、6月10日から外国人観光客の受け入れを再開する予定。この2年間は、静かな夏でしたが、今年は、どんな風景になるのだろう。それぞれの場所からのレポートお待ちしています。

Hydrangea, June 3, 2022 in Shizuoka Photo by Ryuta

SKU自分語り企画へのコメント

先週(HS No.583)に続き、SKU(Students of Konan University)の「自分語り企画」についてのトークです。Harukana Show(HS)のホストのMugikoは、神戸にある甲南大学文学部で「メディア文化論」という科目を担当しています。そこで、アメリカ、イリノイ州のコミュニティラジオ局WRFUの活動を紹介し、「あなたがHarukana Showに出演するとしたら、どんな自分語りをしますか」という課題を出しました。213の企画が集まり、RyutaさんとMugikoが、それらを読んだ感想を語っています。

Part1, 古墳、相槌、西武ライオンズ

企画「兵庫県とアメリカの古墳について」

「古墳の数が日本最多数を誇る兵庫県」。Aさんが注目しているのは、古墳から生まれた恋愛伝説、古墳を題材にしたマンガ、狂言など、現代カルチャーとしての古墳をめぐる現象です。

Ryuta:企画案に「イリノイ州にも古墳が……」とありましたが、これはCahokia Mounds でしょうか。少なくとも州内で一番有名なのはおそらくこれで、アーバナ・シャンペーンから南に2時間ほど行ったところにある古ネイティブアメリカンの遺跡です。史跡公園として整備されています。11世紀ごろまで続いた大都市の跡地で、日本の古墳とは違い、すべてが誰かのお墓だったわけではないようです。

企画「日本の相槌文化」

「日本人は相手の話を聞くとき、話している事柄に対して『うんうん』『なるほどね』と相槌を打つことが相手の話をしっかり聞いているという証になります。しかしこの相槌は日本特有の文化なのです。外国人が日本人の相槌を受けると、話を急かされているように感じ、話をやめたほうがいいのかなと思わせてしまいます。….」

Ryuta:「日本語と同じペースであいづちを打つと、早く話を切り上げてほしいと思っているように聞こえる」というのは、たしかにそうかもしれません。(が、日本語話者の間でも地方性などによる感覚の違いがありそうな気もします。)Ryutaが聞いたことがあるのは、「ディベートや交渉の場では、相手の発言に同意しないのであれば、『はい』を意味する言葉であいづちを打ったり、うなずきながら聞かない」というものです。英語では “yes” は厳密に同意を意味するので、日本語で対話しているときにするように、「はい、はい」と聞いてから反論すると、突然意見を翻した人のように見えてしまうんだとか。

企画「私の好きなもの。」

「それは日本プロ野球のパシフィック・リーグに所属している球団である埼玉西武ライオンズだ。私は現在、バイトのシフトや生活リズムなど全てをライオンズの試合に合わせた生活を送っている。」10年来の熱狂的な阪神ファンだったLさんが何故 、西武ライオンズファンに!? 埼玉出身、子どもの頃からライオンズファンだったRyutaさんは、この企画に興味津々。

Ryuta: ぜひ語りましょう(笑)。栗山巧選手は兵庫の出身ですね。

Part2, 部活、アルバイト、掃除当番、e-スポーツ、VTuber、Beat Box

企画 「日本とアメリカの部活はどう違う?」

コロナ禍で制限されていた部活動も再開。213のうち15の企画に、「部活」という単語が含まれていました。そのうちの1つが、日米の部活の違い。「日本では中学生になると多くの人が部活動に所属します。アメリカは完全なる実力主義ですが、日本の部活では上下関係があり、そこで礼儀などを学びます。私は中学生の時に部活に入って、先輩に対して敬語を使えるようになったので、入ってよかったなと思います。….」

Ryuta: アメリカでは、高校までは、スポーツの場合はシーズンごと、バンド(吹奏楽)やオーケストラ、演劇なども年ごとや公演ごとにトライアウトやオーディションをして、その年のチームに加わる、というのが一般的かなと思います。(なので、人によってはいろいろな活動に参加ししています。)大学になると、対外スポーツは本格的になりますし、「文化系」のグループも登録学生団体として活動しているものが多いので、1年間コミットするようになるかもしれないですね。(それでもボランティアや教会の活動などと掛け持ちすることも多いと思います。)

企画「アメリカの大学生の事情ーアルバイト」

アルバイトという単語を含む企画も8つ。「日本と比べて学費が高いアメリカでの、奨学金制度やアルバイトなどの学生事情に迫る」という内容の企画もありました。アメリカの学生はいつ、どんなアルバイトをしているのだろう?

Ryuta: 高校生のころは夏休みの季節アルバイトから始める人が多いかもしれません。大学生の場合、都市の大学だと地域のお店などで働くこともありますが、アーバナ・シャンペーンは大学町なので、少し状況が違うかも。図書館や寮のカフェテリアなど、学内の時間給の仕事の中には学部生に開かれているものもあります。(ちなみに、アメリカでは外国籍留学生は学外では一切就労できないのですが、このような「大学が雇い主の仕事」はTAやRAと同じ扱いなので、学部生の留学生でも学内でなら「アルバイト」できる、ということになります。)

企画 「日本とアメリカの学校での掃除」

「日本では小学校、中学校、高校で、掃除の時間をわざわざ作って生徒が学内を掃除する。しかし海外では子供たちが自ら掃除道具をもって掃除をすることはない。小学校時代、ALT(Assistant Learning Teacher)にその話を聞いて驚いたことをはっきり覚えている。なぜ日本では子供たちが自ら掃除をし、アメリカでは清掃員が掃除をするのか」

Ryuta:学校の掃除は、日本だと、小中高校ぐらいまでは児童、生徒が掃除をするのが一般的ですが、アメリカでは、これらの学校にも「掃除のおじさん、おばさん(お兄さん、お姉さん)」がいることがふつうだと思います。児童、生徒が掃除をすると、結局、教員が監督することになるので、先生の仕事も増えますよね……。

企画 「 eスポーツという『競技』」

「….、ゲームを競技とするeスポーツはどうしてここまで注目されることになったのか」「私がeスポーツにハマるようになった経緯やeスポーツの魅力、そして、海外と日本のeスポーツに対する認識などはどう違うのか。学生や児童の将来の夢に関するデータやyoutubeなどのストリーミングによる影響、専門学校の傾向などを踏まえて説明していきたい。」

Ryuta:企画案にもあるとおり、日本はテレビゲームがまず普及したのでeスポーツについては少し出遅れて、アメリカや韓国、中国で盛んかもしれません。日本でも、ゲームセンターでプレイする対戦格闘ゲームの大会などが盛り上がったことはありましたが、そのころは、それを「eスポーツ」とは呼んでいなかったような。余談ですが、ごく最近、フランスでは、公式の文書で「eSports」のような英語由来のゲーミング用語を使うことが禁止(フランス語を使わなければならない)になりました。

*”France officially bans English gaming terms like ‘eSports’ and ‘streaming‘”, engadget, May 31st, 2022

企画「日本が文化の先駆け、VTuberについて」

VTuber(バーチャルユーチューバー)は、おおよそ日本が発祥の文化ですが、日本のVTuberは日本だけでなく海外でとても人気があります。最近では、日本のVTuberの会社が海外へ進出し英語圏や韓国圏、インドネシア圏などまで広がっています。アニメや漫画もそうですが、なぜ日本のポップカルチャーがここまで海外勢に人気なのか。….」。

Ryuta2Dや3Dのコンピュータグラフィックスを使った「アバター」を操ってトークや企画などのYouTube配信をする「バーチャルYouTuber」ですね。PCゲームをプレイしながら実況する中継なども人気のコンテンツですし、来週テーマにする(かもしれない)VRとも技術的には関係があります。

企画「BeatBoxとは何か、BeatBoxの楽しさとは」

Mugikoが、ぜひ聞いてみたいと思った企画。「世間では広く知られていない、BeatBoxが、実際はどのようなもので、どのように楽しまれているのかを紹介。さらにその中で、最もポピュラーなジャンルである、『BeatBox battle』の進行方法、魅力について語る…..」。BeatBoxという言葉も知らなかったのですが、バトルの動画をみてびっくり。体に直接に響いてくるような音とリズム、ライブ感がすごい!ラジオでBeatBoxしてみたい。

Ryuta:自分の声を操って、ドラムなどのパーカッションの音を鳴らす「ビートボクシング」。今週の2曲目の音楽は、ビートボックスのパートのあるPentatonixの曲を選びました。

SKU自分語り企画、今年もたくさんの提案、ありがとうございます。全てを紹介することができませんでしたが、ぜひ、実際に番組にも参加して話してみてください。楽しみにしています。

■レキシ「古墳へGo!」■Pentatonix「Can’t Hold Us

Part3, 2022年6月8日「VR美術館でリアルタイムに国際文化交流」

SKU「自分語り企画」にも、VR系の企画がありましたが、来週の「メディア文化論」では、VR(バーチャルリアリティ)美術館について、植村友哉さんをまねい公開講座(Webinar)を開催します。HSでは、Tomoyaさんに昨年、何度か出演していただきました(HS No.516, No.517, No.518, No.549-2, No.550-2)。WESON MUSEUMでの活動が、その後どのように展開しているのか。お話を伺うのがとても楽しみです。

COVID-19@Champaign County

2022年6月3日のCUPHD (Champaign Urbana Public Health District)のCOVID-19感染に関するデータの一部です。UIUCに関するデータ(Shield Testing Data)では、2022年6月2日現在、陽性率は4.89%(過去7日、6.72%)となっています。

Confirmed Champaign County COVID-19 Cases, 5.36AM, June 3, 2022, CUPHD

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