No.589, July 8, 2022, 「笹の墓標展示館全国巡回展」@新潟 with Yoshi-san

衝撃的なニュース

日本では、COVID-19感染再拡大、猛暑と局所的な大雨、そして、7月8日の安倍元首相銃撃、死去という、波乱の一週間でした。今週末、7月10日(日)は、参議院選挙の投票日です。

「安倍元首相銃撃速報 」NHK 2022年7月9日14時42分更新

Harukana Showの番組収録は、7月7日夕方、ShizuokaからRyutaさん、KyotoからMugikoが参加しました。収録の日に、Washington DCのTamakiさんから、暑中お見舞いと7月4日の独立記念日のレポートが届きました(Part 1)。Yoshiさんとのトークは、笹の墓標展示館全国巡回展についてのお話です(Part 2 & Part 3, 6月30日。最後にイベント情報についてふれています(Part 4)。

Part1, 独立記念日、Washington DCでもコロナ以前の賑わいwith Tamaki

7月といえば独立記念日、今年は国会議事堂西側に大規模な会場が設置されて観客のためのコンサートが開催されていました。今年は友人たちと午後8時からナショナルモール中央付近の芝生の上でピクニックをしながら9時過ぎに花火が始まるのを待っていました。

昨年もいた同じ場所と同じ時間、今年はとても人が多くてパンデミック前と同じくらいの賑やかさだったのではないでしょうか。それでもお隣さんとは充分なソーシャルディスタンスを保って場所を確保できたし日暮れ時は涼しく快適に待ち時間を過ごせました。

ピクニックといっても夕食後に集まったのでお供は夜のおやつ的なものたち、友人お手製ルーマニア風チェリーのケーキ*、他の友人持参のクラッカーとチーズとサラミ、公共施設内なのでワインは自粛。私は昼間に韓国スーパーで購入してきたジャックフルーツとパパイヤと韓国のチップス、飲み物は夏といえば麦茶。

*チェリーピッキングで収穫したフレッシュチェリー使用、贅沢品のバターを使わない砂糖も控えめな軽い食感のスポンジケーキに酸味が強いサワーチェリー(生)を混ぜて焼く素朴な味、旬のフレッシュフルーツやナッツなど応用は様々あるようです。こちらの友人たちは酸味が強いチェリーが好み、私は生で食す甘い方が好み、食文化の違いがここにも。

帰りはメトロ一駅分を、混雑を避けるべくおやつで摂取したカロリー消費も兼ねて歩いて帰りました。DCならではのイベントだし来年も行きますよ〜。Tamaki

笹の墓標展示館巡回展 with Yoshi

6月にYoshi(吉澤文寿)さんから、新潟シティライドについてのレポート(HS No.587)とともに、2つのイベントについての案内をいただきました。

■「笹の墓標展示館巡回展」が全国を回っています。北海道朱鞠内の雨竜ダムや深名線の朝鮮人労働者の遺骨を発掘して、遺族の人びとに届けるという市民運動に関する展示です。イリノイ大学出身のチョン・ビョンホ教授(漢陽[ハニャン]大学)、そして映画撮影でDavid W Plath教授も関わっています。映画「So Long Asleep

■UIUCで2016年に「HOMECOMING」という写真展を開催したSung Hyung Sohn(ソン・スンヒョン)さんのオンライン写真展「忘れられた人々」が開催中です。8月2日までです。

Yoshiさんは、新潟国際情報大学に勤務され、朝鮮現代史、日朝関係などをご専門とされています(HS No. 321)。そこで、笹の墓標展示館の活動や、新潟展示について詳しくお話を伺いました。まとめの文章もYoshiさんに書いていただきました。

Part 2, 「笹の墓標展示館」、全国巡回展、ワークショップ with Yoshi

Part 3, 新潟での展示会の工夫、参加者の感想、反響 with Yoshi

Part 4, 新潟展の報告、Sung Hyung Sohnさんのオンライン写真展

「笹の墓標展示館」再生のための活動

そもそも私が「笹の墓標展示館」を知ることになったきっかけは、2013年10月に北海道東川町で行われた「遺骨奉還 ・和解と友好のための東アジアネットワーク」主催の遺骨発掘調査に参加したことです。その後、私がたまたまUIUCで在外研究をしていた2016年10月にMCAA(Midwest Conference on Asian Affairs)がUIUCで開催されるタイミングで、鄭炳浩(チョン・ビョンホ)先生や殿平善彦さんらとキャンパスで知り合い、シカゴ旅行にも同行しました。2019年2月に「笹の墓標展示館」として使用していた北海道朱鞠内の旧光顕寺が倒壊したことを知り、10月に同地で集会が行われたので参加しました。そのときから、私は展示館再生のための募金活動の呼びかけ人になりました。-Yoshi

日本における朝鮮人の歴史を「郷土史」として学び、語り継ぐにはどうすればよいか

「笹の墓標展示館」再生のための募金の呼びかけ人になったものの、それ以上の活動はできていませんでした。そんな折に、新潟の知人から巡回展を準備するという話を聞き、私も参加することにしました。新潟では「佐渡島の金山」の世界遺産登録を目指す動きに関連して、佐渡鉱山の戦時朝鮮人労働者の歴史がクローズアップされていました。私は日本における朝鮮人の歴史を「郷土史」として学び、語り継ぐにはどうすればよいかと考えていたところでした。

新潟巡回展開催ー過去から学び、自身を問い直す「ワークショップ」

新潟で巡回展を開催して、ワークショップに参加した方々の話を聞いて、過去に起こった歴史を学ぶばかりでなく、そのことに向き合う自分自身も問い直すことになりました。学生たちに参加を呼びかけながら、準備をしてきた私たち実行委員会にとっても、巡回展開催そのものが「ワークショップ」だったと感じています。-Yoshi

新潟巡回展報告

新潟巡回展は、2022年6月9日〜15日まで1週間にわたり新潟国際情報大学新潟中央キャンパスで開催され、来場者数は270人でした。特設サイトに詳しく報告されています。会場には、ポジャギ(韓国のパッチワーク)が飾られ、カササギを記したコメント用紙などが用意されました。「12日のシンポジウムー東アジアの未来い希望のタネをーにも約70人が参加しました。金英鉉さんとみちまたかおりさんのトーク、そして質疑応答も活発に行われまし」(Yoshi)。

若い人も関わり続ける現場

Yoshiさんは、トークの最後に、「朝鮮人労働の現場は全国のあちこちあり歴史の掘りおこしは行われているけれど、笹の墓標展示館のように、若い人たちが関わり続けている現場は限られている。今年も8月に朱鞠内でのワークショップが予定されており、定期的に人が集う場所となっている。この問題を自分のこととして考える人が一人でも増えてくれたいいなと思う」と話されていました。さまざまな立場の人々が、ぶつかり合い、関わり続けてきた世代をこえたつながり方が、この活動の厚みなのかな、と思いました。 Mugi

■宇多田ヒカル「Traveling

Champaign CountyはCOVID-19感染注意高いレベルのまま

Confirmed Champaign County COVID-19 Cases, 10.25M, July 8, 2022, CUPHD

Shield Testing Data, , July 6, 2022, ON-CAMPUS COVID-19 TESTING & VACCINATION DATA DASHBOARD

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