「女子会2023」 with Sayaka & Kyoko
1年1ヶ月ぶりに、SayakaさんとKyokoさんとの女子会トークです。今回は、Sayakaさんに文章をまとめていただきました(青文字)。-Mugi
・No.592, July 29, 2022, 女子会2022(前半)ーコロナ3年めの日本の小中学校事情、PTA-任意団体だけど、、、 with Sayaka & Kyoko ・No.593-2, Aug.5, 2022, 女子会2022後半、「町内会」「マインクラフト」「英語学習」with Kyoko & Sayaka
自己紹介ー国際結婚、子育て、大学講師
今年はいつもより少し遅めになった女子会。Kyokoさんは奈良の生駒市から。Sayakaさんは神戸の妹さん夫婦宅からの参加となりました。KyokoさんはMugikoさんの大学の同僚で教員。パートナーはフィンランド人、一人娘のNaomiさんは今年小学校6年生で11歳。フランス人のパートナーがいるSayakaさんは普段フランスに住んでいますが、MugikoさんKyokoさんと同じ大学で非常勤講師を担当する為、今年14歳で中学3年生になった息子Yutaさんを連れて毎年日本に4カ月帰っています。
Part1, 自己紹介、円安で厳しい旅、「先輩」は偉い?面倒?どうする受験
Part2, 暗記が多い日本の学習、日仏の修学旅行はこんなに違う
コロナが落ち着いた後は飛行機の券が高騰
例年3月下旬には日本に到着しているSayakaさんですが、今年は息子のYutaさんが修学旅行(後述)から戻ったのが3月31日、日本の新学期が始まるギリギリのタイミングで帰国しました。数年続いたコロナが落ち着いてきた時に2022年はウクライナで戦争がはじまり、今年は円安やインフレ、燃料費の値上がりにより飛行機のチケットの価格が高騰。一難去ってまた一難という気分です。春からさらに値上がりし、この夏は日仏往復の航空券が一人40万円ほど。30年以上前から海外と日本の間を行き来しているSayakaさんに言わせると、現在のチケットの値段は格安航空券が出て来る前の値段に戻ったという感じです。
コロナ下においては、日本への入国時に隔離施設に滞在した年もありましたが(No .541-2)、今年は特に規制はありませんでした。また、コロナ禍ではガラガラだった飛行機も満席でした。しかし、ウクライナでの戦争は続いているので、航路はロシアとウクライナを避けて南下するルート(No. 592)。フライトの距離と時間がのびていることも飛行機の券の値段高騰に関係しているものの、戦禍を生きる人々のことを思うと文句を言っている場合ではないとSayakaさん。
Yutaさん、「先輩風をふかす」のも楽し
中学3年生になったYutaさんは、Sayakaさんから見ると、一気にお兄さんになったような気がします。これまで以上に日本とフランスの文化の違いに気づき、そのことに対して自分の意見を言ったり、学校の先生に積極的に話しかけ色々な会話をするようになりました。フランスの学校には先輩後輩という関係がないので、部活などで先輩風を吹かすことも楽しんだようです。今年は他の年よりも生き生きしていたように見えるのは、最高学年だったことが関係しているのかもしれません。
Naomiさん、期待されるのは「うざったい」
Kyokoさんの娘のNaomiさんも今年は小学校6年生。先輩の立場にありますが、最高学年として下の学年を引っ張って行くようにと先生からも期待され、うざったいと感じているようです。小学校では違う学年の生徒が交流する機会が結構あり、例えば、6年生が1年生に学校を紹介するなどのお世話をします。学童でも、Naomiさんは一年生が慕ってくれるからかわいいけれど、頼りにされるのが面倒くさくもあります。しかし、卒業前に下の学年に送ってもらう会は楽しみにしています。
地域によってはクラスの半分が中学受験 、小4から準備
昨年まではNaomiさんの中学受験を考えていなかったKyokoさんですが、チラシで去年開校した国際的な学校を見つけ、説明会で話を聞いたところ非常に良かったので中学受験の準備を始めることにしました。その学校では中間テストや期末テストはなく、自主的に課題に取り組むことを基準に成績を出し、バカロレアを取り入れているうえ、高校もあるので、入学すると受験せずに高校へ進学できます。中学受験をめざすなら、他の生徒は、小学校4年生から塾に通って準備をしています。これから受験を決めて、果たして間に合うだろうか、とKyokoさんは心配しています。Naomiさんが行く生駒の小学校は教育熱心な地域にあり、クラスの半分くらいは中学受験をするため、夏期講習、毎日塾で何時間も勉強している子達が多いということ。
暗記より調べてまとめる自主学習が好き、将来のカフェの夢も
Naoimiさんは、暗記などの受験勉強よりは、自分で調べてまとめる自主学習は好きで熱心に取り組んでいます。また、将来カフェをやりたい気持ちは去年と変わらず。絵を描くこともますます好きになっていて、ラインスタンプを作って売りたいと思っているそうです。フィンランドがルーツとしてあるので国際的な世の中の動きを知っておかないとカフェ経営もできない、とKyokoさん。受験勉強もかねて家でも、Natomiさんと、フェアトレードのコーヒー豆のことや、子供の労働について、話題にしています。小学校の授業でも、プラスチックごみの話などを扱うことが増えてきているようです。Naomiさんが受験しようと思っている中学と同じような中学高
高校受験の準備ーYutaさんが通った小・中学校の場合
Yutaさんが通った小学校では誰も中学受験をしておらず、高校が初めての「受験」です。Yutaさんによると友達の中には毎日10時間勉強している子もいます。学校の授業を終えて部活をした後塾に行き、夏休み中は夏季講習に通いとにかく暗記。Yutaさんは、学校から夏休み学習用のドリルをもらいましたが自分はするつもりはないので、二度やりたいという友達にあげました。勉強の内容にフェアトレードについて調べることもあるかもしれませんが、みな、まずは受験に必要な科目に一生懸命取り組んでいます。
フランスの学校はどうなのか-調べてまとめて共有する
Sayakaさんの話では、フランスの学校でも暗記はあるけれど、大学生が準備するようなレポートを長い時間をかけて完成させる、というようなことをよくやっています。例えばフランス語の授業ならギリシャ神話で気になった話を詳しく調べてポスターを作ってみんなの前で発表する。それぞれ別の神様や物語について調べるので、みんなで一緒にギリシャ神話を勉強することになる。フランスの勉強の仕方の方が身に着く気がするとYutaさんは言っているそうです。
日本でもフランスでも修学旅行に行ったYutaさん
Yutaさんの小学校の修学旅行はコロナのため秋に延期となり、参加できませんでした。中学の修学旅行はフランスでも日本でもタイミグが良く参加することができました。
修学旅行というより「語学研修」旅行
Sayakaさんいわくフランスの「修学旅行」は、実質的には語学研修のようなもの。というのもフランスの中学では中学入学と同時に第2外国語も習い始めるのが普通で、Yutaさんが通う学校ではスペイン語とドイツ語の選択肢があります。日本とは違い、先生のやる気で語学研修がその年にあるかないかが決まります。今年Yutaさんのスペイン語の授業を担当した先生は、子どもたちをスペインに連れて行ってやりたいという熱い思いがありました。そこで、スペイン語を選択している子どもたちはバスで陸続きのバルセロナに一週間行くことができました。
参加するかどうかは個人の自由
同じ学年の生徒が全員同じ時期に研修があるわけではないので、通常の授業から語学研修に行っている子達が抜けるという、日本では想像できない事になっています。また、参加するかどうかも自由です。修学旅行がラマダンの時期と重なった為、スペインに行くことができないイスラム教徒の子どもたちもいたそうです。別のイスラム教徒の友達は、旅から戻ってきてからラマダンをすれば良いと家族が言ったということで、スペインへの語学研修に参加しました。
ホストファミリーの過酷な環境にショック
スペインではYutaさんは数人の友人たちとともに、ホストファミリーのお世話になりました。ところが、毎晩、毎晩トマトソースだけがかかっているスパゲティー、生まれて初めてひもじい思いをしました。持って行ったお小遣いはおみやげよりもマクドナルドを食べるのに使うことになりました。ホストファミリーの子どもたちが、親にベルトでぶたれている様子を目撃。生まれてからお腹を空かすとか世話をしてもらえいないというような経験をしていないYutaさんにとっては、自分が育った家族とは異なる家庭を見たことがとても良い経験になったとSayakaさんは思っています。今まではSayakaさんが「Yutaは恵まれている」と言っても同意しなかったYutaさんですが、今は同じ指摘に「うん」というだけで、反抗しなくなったそうです。
日本の修学旅行は、新幹線に乗る訓練から
日本の中学の修学旅行は二泊三日の東京旅行。Sayakaさんの学校時代のにあったような国会議事堂見学などはなくなっていて、ディズニーランドにスカイツリー、お台場の富士サファリパークと楽しい予定が目白押しでした。Yutaさんは日本の中学で修学旅行の前に運動場に描かれた新幹線にサッと乗る訓練をしました。フランスではバスの席は早い者勝ち。みんなが走って乗り、リュックで席を取ってあっても体がそこになければリュックは放り投げてその席を取る。それと比べると日本は事前に決められた席に、急いで順番に座る。日本で修学旅行のガイドをしていたことがあるSayakaさんの友達によると、新幹線が駅に停車する時間は短いので、「ちゃんと乗れよ~」と生徒を急がせている先生が、最後に乗り遅れたこともあったそうで、並んで乗る訓練をすることには一理があるということでした。日本の修学旅行は分刻みで予定が決まっていて、そのしおりを渡されて、Yutaさんは「すごいよね」と感心していました。
遊ぶだけ?の日本の修学旅行
フランスは持って行って良いお小遣い40ユーロ(6000円ほど)でしたが、日本は3万円!ディズニーランドの物は高いし日本にはおみやげ文化があるので、それだけの金が必要なのかもしれません。日本の修学旅行は遊ぶ計画ばかり。唯一勉強になったかな?と思うのはディズニーランドが開園する前に「ディズニーで働くとは」というような話を聞く時間があったこと。あとは友達と一緒に過ごす時間が楽しくて楽しくて仕方がないという感じだったようです。Yutaさんは、スペインで食事が足りず、お腹がすくという経験をしたので、日本の修学旅行にも大きなカップラーメンを持参したそうです。コロナも終息し修学旅行に行けるようになっているとはいえ、ディズニーはまだ抽選、人数の制限があったようで、中学の先生たちが「当たって良かった」と話していたそうです。-Sayaka、来週に続く
★ Ade – Tout savoir ★ Angele feat. Romeo Elvis – Tout Oublier ★ Angele – Balance Ton Quoi ★ Lukas Graham – 7 Years
CUPHDのCovid-19レポート(9月1日更新)
CUPDHによるChampaign CountyのCOVID-19関連のデータが1ヶ月ぶりに更新されていました。9月1日現在の陽性者確認数(Active in Isolation)が95と報告されています(8月1日時点では2でした)。今週は、また暑い日が続いています。感染症にも熱中症にも、気をつけてお過ごしください。-Mugi