No. 770-2, Dec. 26, 2025, AI時代のZineーストーリーテリングと小さな場の共有

それでも、Zineがある

Mugikoの今年の思い出といえば、5年10ヶ月ぶりに渡米したことです。UCIMCでも、イリノイ大学を訪ねても、別の街で招待された食事会でも、AIが話題にのぼっていました。その一方で意外なことに、Zineの存在感が増しているという印象を受けました。

Part3, AI時代になぜZineが注目されるのか?

Zineがプロセス、「場」を作る

UCIMC25周年記念イベントは、2025年10月24日のZine Workshopから始まりました(No. 762-2)。そこでは、参加者一人ひとりのストーリーテリングを共有するツールとしてZineが使われていました。

AIはZineを作れるか@Main Library, UIIUC

UIUCでは、10月29日にMain Libraryでこんなタイトルのイベントもありました。”Could AI Make a Zine? Interdisciplinary Roundtable and Zine Workshop

Zines, self-published booklets, have long been considered a subversive medium. Composed of image, text, and collage, zines challenge long held assumptions of expression, authorship, and communication. As zines enter the digital age, they offer us a vocabulary to examine another transgressive tool: Artificial Intelligence. The juncture of zines and AI asks us to reconsider how we define both mediums and it inspires us to further scrutinize our relationships to community, creativity, and the material world.

情報科学、コンピューターサイエンス、芸術・メディアの専門家たちが、対面とオンラインで、AI時代のZineについて語り合うというイベントです。会場には6つほどの長テーブルに、Zinesや紙やノリやハサミなどの文房具が置かれていました。ここでのZineとは、従来の言語や表現とは異なる反体制的な(規格化されない)作品でさまざまな現場(コミュニティ)から生まれる。他方、AIは既存の膨大な情報を集積・分析してある課題に取り組む作業だとしたら、AIがZineをどのように作ることができるだろうか。そんなテーマだったのかなと思います。

コミュニケーションツールとしてのZine

UCIMCのZine Workshopと大学図書館でのZine座談会とはでは、Zineへの視座が違います。UCIMCの場合は、パーソナルな思いや問題を少しずつ声に出していく、そのツールとしてZineという方法がある。良いZineを作ることやそれを流通させることが目的ではなく、でも、誰かに届く(かもしれない)と想像するだけで、心の開き方が変わっていく。

自由なZineというスタイル

Libraryで研究者たちが語るZineは、コミュニケーションツールとしてよりも、作品としてのZineの情報の組み立て方に関心があるのかもしれません。AIが既存のさまざまなZineのスタイルを真似てZineなるものを作り出すことはできると思います。実際に私はたちは他のZineから学習しながら自分なりのZineを作っています。

AIとプロセスとしてのZine作り

さらに、AIがプロセスとしてのZine作りに関わっていくと何がが起きるだろう。一人ひとりに寄り添い励ましながら巧みに心を操作して、巨大な大衆を静かに生成させていく。そんなことを想像すると怖くなります。UCIMC25周年イベントの最後 が”Independent Press Agains AI Machine“だったのは、草の根活動やメディアにとっても、直面している問題なのだと思います(No. 763-1)。来年もHSでもAIとZineについて話題にしていきたいと思います。-Mugi

◼️Ado「風のゆくえ

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