No.605, Oct. 28, 2022, 「引越しと断捨離」「ブックフェスタしずおか」と本のゆくえ

秋の音

それぞれの場所で、どんな季節を迎えていますか。先週の日曜日、Kyotoの自宅にいるとこんな音が聞こえてきました。帽子をかぶってマスクして音のする方角へ行ってみると、秋祭りの行列が進行中。3年ぶりかなあ。太鼓の振動がどんどんと気持ちよく響きました。やっぱり、生はいいなあ。

今日の番組収録は10月27日(木)、MugikoがKyotoから参加(Part1)。Ryutaさんとは、10月24日(月)におしゃべりしました。Part2では「引越し&断捨離」トーク、Part3では、10月22日に開催された「ブックフェスタしずおか」についてRyutaさんがレポートしています。

Part1, 近所の秋祭り@Kyoto、ChampaignのTomさんから秋の写真

Tomさんの普通の暮らし

番組収録の日には、Harukana ShowのメンバーのTomさんにChampaignの様子を伺います。「Q: なにか変わったことはありませんか。A: 特には」「Q: もうだいぶ、紅葉してますか。A: 場所によっては、ね」「Q: 今は、何が美味しいのかな。A: スーパーの食料品売り場はそんな変わらないよ」「Q: たとえば、何がたくさん売られてますか? A: キャンディ」。なるほど、ハロウイン前ですね。あまりにもそっけない会話だったので、季節の写真も届けてくれました。

Part2, 引越し、断捨離トーク

Tateishiさんは、ただいま引っ越しの真っ最中(HS No.603)。実は、アメリカ在住のTamakiさんも3ヶ月前に引っ越したばかり。メッセージをいただきました。

引越しトークですね、今の住まいに引っ越したのは7月中頃、未だに家具の選択中だし未開封の段ボール箱も数個居座っていて仮住まいのような見た目です。自分の中での基準として突然の訪問があってもこれくらいの生活感は見せてもOK程度には整えているつもりです。ここには10年は住むだろうと思うとインテリアにはこだわりたいですね。

私の断捨離遍歴は、少しのやってよかった感とたくさんのやり過ぎた感が混同した、どちらかといえば失敗談が多いかなぁ。日本から持参したモノたちは思い入れもあり、こちらでは入手が難しいと思うとなかなか手放せず、少しは処分したけどまだまだあります。

一度ミニマリスト風な暮らしは自分に合っているのだろうかと白黒グレーで衣類やインテリアを一部だけ変えてみたものの同居人の好みではなくて数か月で元の状態に。それと購入欲物欲がある間は無理だと気付きました(笑) そんな自分でも出来る小さな断捨離として「ミニマリストの買い物の仕方」を検索、参考にできる考え方を見てみたりストレスにならない程度にモノを減らしたり、そんなところでしょうか。-Tamaki

トラックをレンタルして引っ越し

Ryutaさんとアメリカの引っ越しについても話しました。日本と大きく違うのは、例えばUrbana-Champaign内の近距離の引っ越しだと、業者に頼むよりも、自分たちでトラックを借りて荷物を搬出入手します。運転する人、運ぶ人、こういう時には、友人、知人の助け合い。エレベーターがない建物だと家具を担いで階段をえっこらのぼりおりします。かなりDIYな引っ越しです。

Ryutaは、C-UからSt. Louisに引っ越したときもトラックレンタルで引っ越しました。大学院を出てポスドクに赴任する友人の手伝いで、C-Uからボストン近郊まで運転したこともありましたね…… – Ryuta

本のゆくえ

Tateishiさんのトークでは、人生の残された時間のために、手元に置いておく本を限定しこれからのために本棚をあけておく、という話をされました。ところが、RyutaさんもMugikoも本をためこんでしまう系。読まない本が手元にもたくさんある。本とこれからどんなふうに付き合っていったらいいだろうか。というわけで、Part3では、Ryutaさんが参加した「ブックフェスタしずおか」の話題となりました。

Part3,ブックフェスタしずおか」、本をめぐるもの語り

10/22 (土) に、静岡市のグランシップという施設で、ブックフェスタしずおかのコアイベント「ぶっ通しトークショー」という企画が開催されたので行ってきました。公共図書館の関係者や私設図書館の主催者が登壇して、図書館や本がもたらす可能性をディスカッションする、という感じのイベントでした。(以前、Harukana Showに出演していただいた、UIUCのMBAプログラム出身、元県立長野図書館館長のHi-sanも登壇者のひとりでした。Hi-san登場回: No.534, June18, 2021No.535, June25, 2021)

さまざまな私設図書館

今回、特に印象に残ったのは、さまざまな私設図書館の活動です。私設図書館にも、昭和のころの「家庭児童文庫」から、近年の、NPO法人などが運営して新しい「公共の場所」を作ることを目指すようなものまで、いろいろな流れがあると思うのですが、最近の私設図書館は、アメリカではじまったLittle Free Libraryというムーブメントに影響を受けていることも多いようですね。

Little Free Library

Little Free Libraryは、地域コミュニティの中に、小さな箱程度の、誰でも本を持っていくことのできる、(多くは無人の)「図書館」を設置しようという活動で、C-Uや他の町の中で見かけたことがあるかたも多いのではないでしょうか。(St. Louisに住んでいたとき近所にあったやつの写真を撮った記憶はあるのですが、探しても見つからなかったので、近所で見かけたかたは写真を送ってくださると助かります。)-Ryuta

アルバムを見返したら、ChampaignのLittle Free Libraryの写真を発見! Mugi

「本のゆくえ」としての私設図書館

私設の図書館の中には、いろいろな人の「もう読まなくなった本」の寄贈を受けたり、いろいろな人に、それぞれの人がお勧めする「ひと箱本棚」を作ってもらったりして活動しているところもあります。読まない本、読まなかった本をどうするか、というのは、わりとみんなが困っている問題だと思うので、本の循環を助けている、というのも、こういった活動がうまくいっている理由のひとつなのかもしれません。(それによって「人と人」「記憶と記憶」のつながりが生まれる、というのももちろんそうなんですが。)

地域の中の本(と知識)の循環

UCIMCを拠点にしているBooks to Prisonersは「刑務所に収監中の人に希望する本を届ける」ことをメインの活動としている団体ですが、地域の中にブックポストを置き、広く寄贈を募っています。集まった本の中で、刑務所に届けなかった分は、定期的に開くブックセールで販売し、活動資金に変えています。

ブックポスト経由なので、あまり明示的に「人と人」のつながりが意識されているわけではないかもしれないですが、地域に根ざした本の循環のひとつのかたちになっているのではないでしょうか。(間接的には大学関係者と地域の住人を本を通じてつなげることにもなっている気がします。) – Ryuta

UCIMCで10月5日に開催されたBook Saleは、たくさんの本が寄付され、100人をこすボランティアの協力をえて整理、販売し、たくさんの本が売れました。今度は、4月に開催予定。UC B2P FB 年に2回のBook Saleの開催が定着することで、住民のあいだでも、本の循環のリズム(不要になった本をPostに入れて、Book Saleでさまざまな本と出会う)ができているのかなあと思います。番組の後NagoyaのMichiyoさんからメッセージと写真が届きました。ありがとうございます。-Mugi

■サイダーガール「なまけもの」■ハンバート ハンバート「おいらの船」■かぐや姫「神田川

Champaign CountyのCOVID-19感染状況、今週も黄色信号

Confirmed Champaign County COVID-19 Cases, on Oct.28 2022, 8AM, CUPHD

カテゴリー: Harukana Show-Podcast パーマリンク

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