No.607, Nov. 11, 2022, David Plath, ‘So Long Asleep’、つながりをつなぐ

Prof. David Plath ご逝去

今日は、悲しいお知らせをお伝えしました。Harukana Showにも出演していただいたイリノイ大学名誉教授 David Plath-senseiが、11月4日に亡くなられました。Plath-senseiは、1930年12月8日生まれ、文化人類学者で、日本を含む東アジア研究、映像人類学をご専門とされていました。CEAPS に訃報が掲載されています(こちら)。この番組が始まって以来、ずっと応援してくださいました。2011年8月第20回に初出演、昨年は、Plath-senseiとHarukana Showと長野県の朝日美術館とともに「時間と記録をつなぐプロジェクト」を実施しました。ご冥福をお祈りします。これからも、あたたかく見守ってください。-Mugiko

*Plath-seseiは、イリノイ大学と甲南大学(神戸)との交換留学制度の始まり(1976年)にもご尽力されました。今日ではYear In Japan(YIJ)として続いています。

『長い眠り (SO LONG ASLEEP)』より

Mugikoは、先月Kyotoで開催された「笹の墓標展示館全国巡回展」京都展へゆきました。そこでDavid Plath監督・制作ドキュメンタリー『長き眠り(SO LONG ASLEEP)』DVDを入手しました。番組では、日本語版カタログの「プラース教授の『遺骨奉還事業へのご献辞』」(2015年9月19日、ソウル広場)」の一部を読みました。

●No.589, July 8, 2022, 「笹の墓標展示館全国巡回展」@新潟 with Yoshi-san

Part1, Plath senseiのご逝去。『SO LONG ASLEEP』、つながりをつなぐ

Plath先生がつなごうとしたもの

「笹の墓標展示館全国巡回展」京都展を見ている時に、市内の高校生が20名ほど見学に来ていました。わたしも生徒さんにまじって展示の解説を聞きました。この展示をサポートしている人たちが、10代に伝わることばを工夫しながら説明されていました。そうした場所に居合わせて、『長き眠り』のDVDを手にとり、このドキュメンタリーは、今も続く「過去」について、出身が異なるたくさんの人々がどのように取り組み続け、そこにいない誰かに何を伝えようとしたのか、そのプロセスを、今とこれからにつなげようとしたのだと思いました。

時間と場所をこえて記録をつなぐプロジェクト

Harukana Showでは、Plath-senseiが1950年代末に、日本で行った最初のフィールドワークの記録を地元に届ける「時間と場所をこえて記録をつなぐプロジェクト」を2021年に実施しました。Plath-senseiが最晩年につなごうとされたものとは何だったのだろう。わたしたちに、たくさんのことばと、映像、宿題を残して逝かれました。

●No.553-2, Oct.29, 2021, 時間と場所をこえて記録をつなぐプロジェクト第1話 with D. Plath & 柳沢健   ●No.554-2,Nov.5, 2021, 時間と場所をこえて記録をつなぐプロジェクト第2話・Illinois&Nagano with D. Plath & 柳沢健&朝日美術館  ● No.577, April 15, 2022, 時間と場所をこえて記録をつなぐプロジェクト 第3話 海を渡った父の絵と朝日美術館で対面
*このプロジェクトをとおして、昨年、Plath-senseiと何度もメールのやりとりをしました。Plath-senseiからの長いメッセージにはいつも日本語をまじえたジョークが入っていました。メールでも直接お会いした時も、Plath-senseiと記し、お呼びしていたので、今日の番組でも、senseiと呼ばせていただきました。-Mugiko

Part2, AsiaLENS、伊勢真一監督『いまはむかし』、インドネシアでの上映の旅

来週11月15日(火)は、イリノイ大学で、伊勢真一監督『いまはむかし』が上映されます。AsiaLENSを主宰しているCEAPSのJason Finkelmanさんを最初に紹介してくださったのが、Plath-senseiでした。UC IMCでJasonさんが企画した音楽ライブの会場でした。

AsiaLENS,Shinichi Ise “Now is the Past”

2022年11月15日,   7:00 – 9:00 pm@Spurlock Museum Knight Auditorium (600 S Gregory St, Urbana, IL 61801), Free

伊勢真一監督『いまはむかし』が、インドネシアで上映

この映画については、Harukana Showでも、今年の春に詳しくお伝えしました。今回も伊勢監督にAsiaLENSについてメールを書いたら、こんな返信が届きました。

本当はイリノイに行けるとよいのですが、ちょうど11月14日から23日までインドネシア映画祭と大学での巡回上映があって行けません。11/13にジェイソンさんとzoomで話をして、それを上映会場で流してくれるとのことです。Harukana Showがつないでくれた関係がこうして展開して行くこと、とても嬉しく思います。インドネシアでの上映も、「はるかな」につながるといいですね。かんとく いせしんいち

ise film の「カントクのつぶやき」の202209「ゆあーん、ゆあーん」には、新作『いまはむかし』は公開して一年経ったけど、何故か、ここへ来てメディアが盛んに取り上げてくれている。「戦争」に対する危機意識のようなものが拡がっているからかもしれない。と最近の状況について述べられています。

*No. 572-2, March 11, 2022, 伊勢真一監督『いまはむかし』が、今、語りかけるもの*No.578, April 22, 2022「今が未来につながる」「カエルとカメ」「戦争をやめてほしい」

Part3, Upcycle-a-Map Project@PACA、図書館でボードゲームな話題

Wataruさんからのこんなイベント情報をいただきました。

MAP into ART @ PACA

来週 PACAでこんなイベントをするそうです。”Upcycle a Map- Art competition” in Open House at the PACA Architectural Salvage Warehouse” PACAで販売中の中古の紙地図を利用してアート作品をつくろう!というアップサイクルな催しです。面白そうなので、私も折り鶴でも折って出品しようかと思っています。-Wataru

作品応募の締め切りが11月12日、今からの出品は難しいかもしれませんが、PACAサイトのeducationに、これからのイベントがいろいろ掲載されています。

ライブラリーでボードゲームな話題

Second Saturday Board Games@Urbana Free Library

今月は、11月12日(土)2:00pm – 6:00pm開催です。会場は、Urbana Free Libraryde

■「アメリカの図書館でTRPGを遊んだ話」by 図書館とゲーム部

日本時間:2022年11月12日(土)20: 00-21:00 @Twitterスペースによる音声のみの配信。後日、アーカイブ音声をYoutubeにUP予定。事前申込不要。ホスト:格闘系司書

Confirmed Champaign County COVID-19 Cases, on Nov. 11, 2022

Champaign Countyの陽性者数確認数は、先週よりは減少していますが、黄色信号です。日本は第8波が来ています。

Confirmed Champaign County COVID-19 Cases, on Nov. 11, 2022, 9.02M, CUPHD

■紫咲コウ「月のしずく」■桑田佳祐「」■鬼束ちひろ「月光

11月8日(火)の夜、日本では皆既月食でした。

Nov. 8, 2022 photo by Ryuta

Nov. 8, 2022 photo by Ryuta

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