No. 699, Aug.16, 2024, KYOTOGRAPHIE 2024でボランティア、アートでつなぐ with Tateishi

残暑お見舞い申し上げます

U-Cは、大学の新学期開始に向けて街もにぎやかになりつつあるかと思います。日本は地震や台風の影響を受けたお盆でした。その後も酷暑が続いています。

アートな話題でリフレッシュ

第699回HSは、Tateishiさんとのトークの後半、京都国際写真祭-KYOTOGRAPHIEについてです。厳しい季節をアートな話題でリフレッシュ、収録は、2024年8月8日、TateishiさんとMugikoはKyotoから、RyutaさんはShizuokaから参加しました。トークのPodcastとともに、Tateishiさんの文章と素敵な写真をお楽しみください。

Part1, 京都国際写真祭 2024は「SOURCE」、多様な展示会場-Tateishi

Part2, 初ボランティアにはまる、アートでつながるライブ感-Tateishi

「KYOTOGRAPHIE」、今年はボランティアとして参加!-Tateishi

京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE」は以前から客として観に行っていて、特に京都新聞社ビルの地下印刷工場跡地の会場で味わった独特の雰囲気が忘れられず、今年の初めごろに久しぶりに訪れた京都芸術センターでたまたまボランティア募集のフライヤーに目がとまり、スタッフとして参加したらもっと面白いのではと思ったので参加してみました。

Kyotoという空間のなかで展示の場とアートが結びつく不思議なお祭り

京都新聞社ビルだけでなく、さまざまな会場で来場者の見守りやチケットチェックの仕事をさせてもらい、時間がすぐに過ぎるぐらい楽しんで活動ができました。もっと平日でも仕事の休みを取って参加したかったぐらいです。ボランティアは下は中学生から参加でき、幅広い世代が活動していて、4月から5月の一ヶ月間にわたり京都市街のあちこちで展開されており、たまたま歩いていたらリーダースタッフさんに出くわして声をかけてもらったり、京都という空間のなかで展示の場とアートが結びついた不思議なお祭りのような雰囲気を楽しんでいました。

テーマは「SOURCE」、歴史や空間の壁をこえ世界の様相・課題に触れる

今年は「SOURCE」をテーマとし、国内外の様々な写真家による展示が、それぞれ特徴的な会場を舞台に繰り広げられていました。トークの中で触れた以外でも、たとえば京都文化博物館の会場ではブラジル先住民族のヤノマミ族を長年撮り続けて彼らの権利闘争にも関わってきたクラウディア・アンディハル(彼女自身もホロコーストという迫害を生きのびた経歴を持つ)の作品や、彼女たちが続けてきた運動の記録が展示されていたのが印象的でした。歴史や空間の壁をこえて目の前の展示に向き合うことで、それまでまったく知ることや考えることがなかった世界の様相や課題に触れることができるわけで、こうした展示は貴重だと思えました。-Tateishi

展示会場のライブ感

MugikoはKyotoにいながら、展覧会に足を運ぶことができず、とても残念です。でも、Tateishiさんの熱い語りやブログ*にふれて、その他のオンライン上のレポート**を見ても、場としての展示会場のライブ感が伝わってきました。

「子どもたちの眠る場所」

HSのトークのなかでTateishiさんが詳しく語ったジェームス・モリソン「子どもたちの眠る場所」では、世界各地の「子どもの寝室」とその子の写真が展示され、一人ひとりについて説明されています。それらの写真をオンラインでみても、サイズや角度や展示の形式が同じだからいっそうに、「多様性」ということばではおさまらないそれぞれの厳しい現状も淡々とひびいてきます。写真がもつ具象的な想像力ってすごいなあと思います。-Mugi

*HOWE*GTR by Tateishi「KYOTOGRAPHIEのボランティアが終わってロスになっている、という話」2024.05.20. 「新作ZINEをつくった(ある意味で)」2024.06.07. *ONBEAT「【内覧会レポート】『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2024』でジェームス・モリソン『子どもたちの眠る場所』が京都芸術センターにて開催中(4/13〜5/12)

U-Cでは、毎年のBONEYARD ARTS FESTIVAL

アートで地域をつなぐ取り組みは、U-Cでも、BONEYARD ARTS FESTIVALなどが毎年行われてきます(HS No.369, No. 420-1, No. 534, No. 575-1, No. 629, No. 681)。

Tateishiさんの選曲、今回もピンク・フロイド系

■Pink Floyd 「Wot’s… Uh the Deal?」(ピンク・フロイドの「短めの曲」で、まず思い出した曲です)■ Radiohead「High and Dry(ピンク・フロイドに影響を受けたと公言しているバンドのひとつとしてはレディオヘッドが挙げられます。)
■ The Wisely Brothers「Thursday(日本のバンドですがThe Wisely Brothersは、自分たちでZINEを作ったりDIY的なプロモーションをしていて以前から注目しているのですが、この曲を聴くと70年代のプログレッシヴロックみたいな曲の展開でグッときた次第です。)■Pink Floyd「Hight Hopesピンク・フロイドのファンでも、90年代以降の晩年の作品はあまり聴かない人も多いのですが、この曲はビデオクリップの不思議な世界観の映像も含めて、味わい深い曲です。)-Tateishi

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