No. 700-2, Aug. 23, 2024, 画家Tomoyaさんの原風景、WESON MUSEUMの展開

画家Tomoyaさんの原点とVR美術館の展開

第700回のHSのゲストは、画家のTomoya(植村友哉)さんです。番組収録は、2024年8月21日(水)、TomoyaさんはOsakaから、RyutaさんはShizuokaから、MugikoはKyotoから参加しました。TomoyaさんにはHSにこれまで複数回*、出演していただきました。その内容をふりかえりながら、今週のHSのPart2では、画家としてのTomoyaさんの絵のモチーフと故郷について、Part3では、2020年に開設されたWeson Musuem(VR美術館)の展開について話しています。グループ展、ART LINKについては来週のHSで、詳しくお伝えします。今回のPart1は、HS No. 700-1に掲載しています。

*516, Feb.12, 2021, レスリングをしながら描き続けた絵と夢 with Tomoyaさん*No.517, Feb.19, 2021, パラオを訪問し画家の道へ with Tomoyaさん*No.518, Feb.26, 2021, 専業画家としての歩き方、人とのつながり with Tomoya*No.549-2, Oct.1, 2021, 念願のVR 美術館 をオープン、国際文化交流の場に with Tomoya*No.550-2, Oct.8, 2021, WESON MUSEUM(VR美術館)をリアルに体験 with Tomoya*No.585, June 10, 2022, 「VR美術館でリアルタイムに国際交流」with Tomoya Uemura

Part2, 画家への道のり、パリでの美術館巡り、故郷の原風景-Tomoya

Part3, VR美術館とは?  WESON MUSEUMの展開-Tomoya

Tomoyaさんは、Wataruさんと同じ大学出身で学年は一つ上、レスリング部で活躍し、卒業後は民間企業に勤めました。しかし、子供の頃から好きだった絵の制作を続けるために退職します。悩んでいるときに、パラオ共和国に住む友人を訪ね、そこで見た景色に触発され専業画家となる決意をかためました(No. 516, No. 517, No. 518)。Tomoyaさんの油絵やアクリル画には、パラオの海辺の景色が多く描かれています。

故郷の原風景

実は今回の収録前の8月9日に、Mugikoは、HSのTsujinoさんと一緒にOsakaにあるTomoyaさんのアトリエを訪問しました。そこで見せていただいた岩壁の大きな絵が印象的でした。今回のトークのなかで、この絵のルーツを初めて知りました。Tomoyaさんの故郷、香川県さぬき市の旧石切場の岩壁です。

Tomoyaさんの実家は、海まで徒歩10分たらず、そして山もすぐ近くにあります。実家にいると24時間、さざなみの音が聞こえるそうです。海を見つめて静かに考えたり、砂浜を走って体を鍛えたりしました。パラオの海にも故郷とつながる親近感があるとTomoyaさんは話していました。

パリでの美術館巡り、故郷の岩壁をモチーフとした絵の制作

岩壁をモチーフとした絵に本格的に取り組むようになったのは、最近のことです。Tomoyaさんは、2023年11月に16日間パリで研修、出身大学のゼミの先生との旅でした。パリの美術館と絵を見てまわり、異なる文化にふれ、自分の原点を見つめ直すきっかけになりました。それから故郷の旧石切場の岩壁を描き始めました。同じ石切場であっても、季節や時間によって心身に染み込んでいる風景の感覚は多様です。日本にいる自分の感性を大切にして、岩壁をさまざまに描いてみたいと考えるようになりました。上の写真の絵(植村 友哉/UEMURA Tomoya 岩壁のマチエールⅣ F130アクリル)は、第101回春陽展2024に出品し、春陽会賞を受賞しました。

*「総合文化政策学部二期生の植村友哉さんが、第101回春陽会(2024年4月)において、春陽会賞を受賞しました」FB青山学院大学 総合文化政策学部/大学院 総合文化政策研究科 2024年6月7日

多様な文化とアート作品の展示、VR美術館の可能性

パリでの美術館めぐりは、Tomoyaさんにとっては、VR美術館の意義についても考えさせられました。たとえば、パリ近代美術館では巨大なデュフィの絵(「電気の精 la Fée Électricité」1937、縦10m、幅60m)が展示されています。日本では、大きな作品の展示は容易ではありません。WESON MUSEUMは、TomoyaさんとVRエンジニアの齊藤大将さんが協力して「VRChat」に開設したバーチャルリアリティの美術館です。そこでは、さまざまなサイズを想定した作品を展示でき、世界中どこからでも、いつでも入館でき、国際的な文化交流も可能です。

WESON MUSEUMの4つのワールドと参加者との交流

Part2では、VR美術館とは何かを、TomoyaさんとRyutaさんが説明しています。WESON MUSEUMの詳細は、こちら(HS No. 549-2, No. 550-2, No.585)もご覧ください。このVR美術館には、テーマが異なる4つのワールド、「天空」「森」「雨」「PALAU」があります。それぞれの世界の作り方や音(たとえば、さざなみの音)が異なります。この美術館には、Tomoyaさんやパラオのアーティストの絵が展示されています。毎週土曜日の夜には、TomoyaさんがアバターになってWESON MUSEUMに入り、参加者たちに絵の説明をします。Tomoyaさんが在廊していない時間帯でも、設定、登録ができていれば自由に出入りできます。

5つめの部屋とグループ展、ART LINK

2021年に開設されたこのVR美術館では、新しい試みとして、2023年11月に初めてのグループ展ART LINKが開催されました。WESON MUSEUMに期間を限定して5つめの部屋を作り、そこに10名のアーティストの作品が展示されました。展示会には、イリノイ大学の学生、教員も海の向こうから参加しました。このART LINKとは何か、来週の番組トークへ続きます。-まとめ by Mugi

Sabrina「そっとそのまま」■ゆず「Interlude Old New World」■Natsudaidai 「Dusky dolphin

カテゴリー: Harukana Show-Podcast パーマリンク

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