No. 711, Nov. 8, 2024,植村友哉絵画展とARTLINK 2024、メタバース展示もリアル展示もライブな面白さ with Kana

立冬、どんな未来図

アメリカ大統領選挙とともに、上院、下院の改選結果が出たら、米国と世界のどんな未来図がみえるのだろうか。日本は、立冬、関西でも今週は木枯らし1号がふいたそうです。朝夕、冷えてきました。それぞれの場所で、どんな季節ですか。

ARTLINKな話題

いよいよARTLINK2024が開催されました。メタバース展示とリアル展示をくみあわせる新たな試みについて、HSでは8月に主催者のTomoyaさんからお話を伺いました(HS No.700-2, No. 701)。HSを聞いて、Kanaさんも出品することに。日本時間の11月6日(水)午後、Kanaさん(Hiroshima)、Ryutaさん(Shizuoka)、Mugiko(Kyoto)が、オンライン上に集まり、KanaさんのARTLINK体験談を収録しました。

■Tomoyaさんのこれまでのお話・No.516, Feb.12, 2021, レスリングをしながら描き続けた絵と夢 with TomoyaさんNo.517, Feb.19, 2021, パラオを訪問し画家の道へ with TomoyaさんNo.519, Feb.26, 2021, 専業画家としての歩き方、人とのつながり with TomoyaNo.549-2, Oct.1, 2021, 念願のVR 美術館をオープン、国際文化交流の場に with TomoyaNo.550-2, Oct.8, 2021, WESON MUSEUM(VR美術館)をリアルに体験 with TomoyaNo.585, June 10, 2022, 「VR美術館でリアルタイムに国際交流」with Tomoya UemuraNo. 700-2, Aug. 23, 2024, 画家Tomoyaさんの原風景、WESON MUSEUMの展開No. 701, Aug. 30, 2024, ART LINKーVR美術館での共同展示 with Tomoya

Part1, 芸術の秋、ART LINK2024の試み、Kanaさんも出展!

Part2, メタバース、アバターって?Kanaさんの体験談

Part3, ART LINKの入り方、植村友哉絵画展とVR展示、リアルに交流

ARTLINK2024とは-ハイブリッド・アートコミュニケーションを拓く

メタバース展示(WESON MUSEUM)とリアル展示(ART GALLERY ii-Crossing)のハイブリッドによる新たなアートコミュニケーション企画 ARTLINK2024を開催いたします。アートファンの方々はもちろん、これまでギャラリーに足を運んだことがない方々のご来場による、新たなアート体験価値の提供とアートファン作りを目指しています。参加アーティストは主催者の植村友哉氏を含めて14人。油絵展示(デジタル画像化)とデジタルアート作品を展示します。」ARTLINKフライヤーより

Kanaさんの初めてのメタバース展示参加

ARTLINK2024が開催された2024年11月4日には、同時にOsakaのUEMURA GALLERYで植村友哉絵画展も始まりました。MugikoとKanaさんは、開催日にOsakaでTomoyaさんの絵を観て、そこでVRヘッドセットをお借りして、ARTLINKの展示会場にも入りました。Kanaさんにとっては、初めてのV R美術館体験、自分の絵とも対面しました。どんな印象だったのだろう。

Kanaさんの自己紹介

HSでは音楽を選ぶ係(?)として参加することの多いKanaです。2018年から油絵を描いていて、今回も芸術の秋、アートの秋、ということで、お絵描きの話をさせていただきました。

No.638, June 16, 2023, 香港のグループ展に参加、場所をこえたアートと人とのつながり with Kana.・

ARTLINKの感想

今回初めてVRゴーグルを使ってメタバース空間に入りましたが、WESON MUSEUM内のARTLINK展示場を写真で見たときの印象よりも空間が大きくリアルに感じられ、とても面白い体験でした。空間に入るにはアカウント登録やアプリが必要ですが、プラットフォームが用意できれば、移動時間をかけてリアルのギャラリーへ行くよりも、気軽にアート探訪ができる方もいるかもしれません。いろいろな方法で、アートファンが増えてくれたらいいなと思います。

リアル展示とメタバース展示

メタバース展示は、リアルの展示会へ行ったことのない方、ギャラリーや美術館になじみのない方が、ギャラリーへ足を運んでみるきっかけになったり、反対に、リアルの展示の世界の繋がりしか持ったことのない作家が、メタバースから新しい世界に繋がりを見出すきっかけになったりするのかなと思いました。お互いに、いわゆる「偏見」を持っているかもしれない世界に対して一歩踏み出せるのは、わくわくすることじゃないかなあと今回思いました。素敵な機会を下さったHSの繋がりに感謝です。-Kana

Tomoyaさんのリアル展示とARTLINK-Mugikoの感想

MugikoもTomoyaさんのリアルなギャラリーからARTLINKの会場に入りました。このVR美術館を設立されたときにも、Wataruさん、Ryutaさんとともに、WESON MUSEUMに入りTomoyaさんのアバターに案内してもらいました。その時は、おそる、おそる。うまく歩くことができていませんでした。

・No.550-2, Oct.8, 2021, WESON MUSEUM(VR美術館)をリアルに体験 with Tomoya

なじみのある仮想空間でのびのび

今回は、ARTLINKの14人のアーティストの絵と、そこから他の部屋へ移動して、Tomoyaさんの絵をたくさん楽しむことができました。以前入ったミュージアムの様子が鮮明に思い出され、絵の配置、内容は一部、変わっているけれど、「なじみの場所」感があって、前回よりのびのびと走り回ったり、飛び降りようとしたり、開放感がありました。リアルな日常は情報が多くて特定の何かを取り出しにくいけれど、作られた空間の方が、そこにある絵が記憶に残っているような気がして、Mugikoにとってはそれが大きな発見でした。

仮想空間を「ミラーリング」、みんなで楽しむ

また、Tomoyaさんが「こんなこともできますよ」と、VRヘッドセットを通して見える仮想空間をスマホの画面に映し出し、このミラーリングによって、VRゴーグルをつけてない人も、つけている人が見ている世界を一緒に楽しむことができました。これはとても面白いです。Kanaさんがゴーグルをつけて、コントローラーを動かして、会場に来ている他のアバターさんと話している様子を、目の前のKanaさんの動きをとおして見ると同時に、スマホにはKanaさんの一人称視点から見ている仮想空間が映し出されている。2つの現実が同時進行している様子を、第3者が楽しむ。ヘッドセットが首に負担になる人や「酔う」人、またゴーグルを持っていない人も、一緒に楽しむことができて、いいなあと思いました。

仮想空間も現実もコミュニケーションの場

仮想空間も現実も、コミュニケーションが可能なスペースだととらえたら、どちらもそれぞれのリアリティがあります。Mugikoにとっては、人と対面している時と、オンライン上の画面と、仮想空間でのアバターとのコミュニケーションは、同じではありません。Tomoyaさんのギャラリーで、ご自身の作品をめぐって対話しているとTomoyaさんの声のトーンが変わるだけでなく、体全体から発せられるエネルギーが伝わってきます。オンラインでのHSの収録は、直接に話している時よりも、「顔の表情」からたくさんのメッセージを受け取ります(ちょっと眉間に皺がよったり、眼球の動きや、口元がゆるんだり)。アバターの場合、声は聞こえるけれど、顔の表情からの情報は限られてくる。それによってアバターどうしの方が、日常の対面世界より、話しやすい場合もあると思います。

マチエールと光、それぞれの絵の表情

MugikoはTomoyaさんの岩壁の絵を間近に見るのが好きです。マチエールと呼ばれる絵の具の材質感をとおして、目の前の絵の岩肌の奥ゆきやそこから何かが滲み出てくる感じがします。一方、今回、WESON MUSEUMで、光が注ぎ込む、椅子があるパラオの部屋の絵(Tomoyaさんが専業画家になることを決意した時の記憶の情景)を見た時には、光がこちらにも届いてくるようでした。表現されている光や色や質感によって実際の絵とデジタルで見える絵の印象も異なってくるのだろうなあと思いました。

なんだか楽しそう。だけど、「メタバース」「アバター」って何?どうやってARTLINKに入ったらいいのだろう。Ryutaさんが、Podcast で説明しています。Part2Part3をお聞きください。Ryutaさんからの解説文が届きましたら追記します。-Mugi

AsiaLENS , Nov. 13, 2024, 6pm @ Spurlock Museum, Knight Auditorium

詳細はCEAPS

EALC Speaker Series | Quillon Arkenstone “The Anti-espionage Novel and the Fostering of Wartime Subjectivity in Imperial Japan and Korea”

Date: Nov 14, 2024   3:30 pm  Speaker: Quillon Arkenstone (Lecturer, Department of East Asian Languages and Cultures), Location:Lucy Ellis Lounge – 1080 LCLB (707 S. Mathews Ave.), Event Type:Lecture, Sponsor: Hosted by Department of East Asian Languages and Cultures; Co-sponsored by Center for East Asian & Pacific Studies, 講演の詳細はこちらへ。

■Pale Waves 「Not A Love Song」■ Kevin Penkin「VR」■The Black Keys「Beautiful People (Stay High)

 

 

 

カテゴリー: Harukana Show-Podcast パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です